新潟県土木部砂防課は、2020年の課設立80周年にあわせて、県内の代表的な砂防施設を選定した『砂防80選』を作成した。土砂災害を未然に防ぎ、県民の安全・安心を確保するため、これまで進めてきた砂防事業を紹介している。

　第1章では地域機関ごとの砂防施設の規模や着工・竣工年、特徴などを写真とともにわかりやすく紹介している。
　第2章では1967年の羽越水害や04年の新潟県中越地震など、県内で発生した主な災害の被害状況や災害関係事業とともに、発生時の現地状況と対策事業の完成後を写真で比較している。
　第3章では主な土砂災害と砂防事業の変遷を掲載。21年に関川水系万内川に県で初めての空石積堰堤が施工されたことや、40年に河港課砂防係が砂防課として独立し、組織的に強化されたことなどを解説している。
　砂防80選は新潟県のホームページ（https://www.pref.niigata.lg.jp/site/sabo/0262541.html）で公開している。

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら