【苦難を乗り越える一助に】国際航業 人の移動を推計できる「Wi-Fi人口統計データ」を公開中 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【苦難を乗り越える一助に】国際航業 人の移動を推計できる「Wi-Fi人口統計データ」を公開中

 国際航業は、自社開発した「Wi-Fi人口統計データ」を基に主要駅における昼間/夜間の「人の動き」の変化や、各都道府県間の「人の移動」を推計できるデータを公開している。同データからは、1月以降、全国各地で前年度と比べ「人の動き」が減っていることが表れており、新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言を受け、人々が活動を自粛している様子が読み取れる。コロナウイルス、緊急事態宣言に直面する中、同社では今後もこうした独自のデータを用いた視点で「人の動き・移動」を把握することに貢献し、苦難を乗り越える一助としていく考えだ。

 今回の調査では日本全国のフリーWi-Fiのアクセス情報を平日/休日、時間帯ごとに集計することに加え、推定居住エリアから他の都道府県への移動状況を解析し、都市間移動の実態をデータで分かりやすく表現している。

 例えば主要駅の活動人口は、ゴールデンウィーク期間中の対前年増減率で大阪駅の昼間人口が85%減少、東京浅草駅の夜間人口が74%減少となっている。また、都市間移動の状況を確認すると、富山県の4月度における全国都道府県からの流入人口は全体で68.4%の減少となっており、うち東京都からの流入人口については76.2%と大幅に減少していることが分かる。

 この「Wi-Fi人口統計データ」は、スマートフォンアプリの利用者から許諾を得て収集した全国フリーWi-Fi利用ログを基に独自の手法で集計。Wi-Fiの活用により、地下街や高層ビル内などGPS (全地球測位システム)の届きにくい場所でも精度の高い位置情報分析や、活動中の「人の動き・移動」分析が可能だ。フリーWi-Fiは、多くのコンビニエンスストアや飲食店、商業施設、遊戯施設などに広く分布するため、 施設利用状況を表すデータとして商圏分析や顧客分析、観光スポットの回遊調査など、さまざまな分野で活用できることも特長となっている。

 公開情報は、各都道府県の流入人口(Wi-Fi人口統計より推計)、全国各地や東京都の主要駅における活動人口の推移(オフィス街・昼間人口/繁華街・夜間人口)となる。コンテンツとデータは随時更新される。

 公開先はTableau Public(https://public.tableau.com/profile/.50683292#!/)

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