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【著者と1時間】各地の”名作団地”を紹介 公団ウォーカー主宰 照井啓太さん

最終更新 | 2021/03/23 13:18

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 日本が高度経済成長期を迎えていた1950年代は、都市部への人口集中による住宅不足が深刻化していた。当時の鳩山一郎内閣は住宅難解消のため「住宅建設10カ年計画」を策定し、日本住宅公団(現都市再生機構、UR)による団地開発が急ピッチで進んだ。最先端の設備を完備し、外国映画のような洋風の団地暮らしに、当時の庶民は憧れた。

 いま、日本の原風景の一部としての団地が再注目されている。『日本懐かし団地大全』の著者である照井啓太さん自身も、団地で生まれ育った。「団地そのものに最初に興味を持ったのは、高校2年生のころ」と話す。通学路の途中にあった桜堤団地(武蔵野市)にY字型住棟を見つけた。「後に『スターハウス』と名付けた建物が、自分の住んでいる団地以外にも同様の建物があるとは思わず、気がつけば夢中で写真を撮っていた」と振り返る。

照井啓太さん


 いつしか団地の持つ魅力に惹かれた照井さんは、首都圏各地に点在していた団地を撮影して回り始めた。しかし、活動を本格化させたころは、老朽化した団地の取り壊しラッシュが始まっていた。「取り壊しが決定したからこそ、改修や増築されることもなく内外観ともに昔のままの姿で残っていた」ため記録しておけば、いずれは貴重な資料となるという思いがあった。そこで、これまでの活動を記録・発信するWEBサイト「公団ウォーカー」を2005年に開設した。

 本書は「ひばりケ丘団地」や「阿佐ヶ谷住宅」などいまは現存していないものから、建て替えを免れたものまで日本を代表する“名作団地”を10カ所取り上げた。また、現役で活躍する全国各地の団地を建築年代ごとに収録している。コラムでは、個性的なデザインが施された給水塔や、子どもたちの遊び場や集会所、団地での暮らしを照井さんのエピソードを交えて紹介する。

 出版の経緯について「いわゆる学術的な専門書ではなく気軽に魅力を知ってもらえる本を世に出したいと思っていた」という。そのため「活動を通じて出版社から声がかかったときは光栄だった」と語る。

 時代を経て、日本が豊かになると、団地は「画一的」や「時代遅れ」といった負の側面が取りざたされるようになり、その存在は徐々に歴史の陰に埋もれていった。団地建設ラッシュから半世紀以上が経過し、全国各地で老朽化した団地再生のあり方が問われている。「建物の老朽化や住民の高齢化も進行する中、団地の改築や建て替えに向けた動きが活発化している」と説明する。一方で、既存ストックである団地を負の遺産と捉えるのではなく「現代のライフスタイルに合わせて、設備機器の更新や間取りを変更するリノベーションにより新たな価値が見いだされている」と指摘する。

 その上で「団地を中核とした新たなコミュニティーが生み出されることが1つの理想的な形だ」と考える。建て替えをきっかけに、若年層やファミリー層など新しい住民と旧住民の融合が進み、子どもを老人が見守るといったミクストコミュニティーの実現も期待できるとする。

 現在もあえて団地に居を構える照井さんは、「『賃貸』か『分譲』もしくは『戸建て』か『集合住宅』というように住まいへの考え方が二極化している」からこそ、入居者の選択肢の1つとして「団地に住むことが1つの文化となるような価値観を広げていきたい」と力を込める。

『日本懐かし団地大全』辰巳出版 1500円+税



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