三菱地所設計は「社内賞2022」の受賞作品を決め、12日に東京・丸の内の同社で表彰式を開いた。優秀作品賞には「NHK佐賀放送会館」「ふかや花園プレミアム・アウトレット第1期」「Slit Park YURAKUCHO」の3作品、環境・技術賞の大賞には「フクダ電子本郷事業所 企業環境の健康を支える建築設備計画」が輝いた。
企画力・デザイン力・技術力のより一層の向上・共有などを目的とする同賞は、今年で22回目となる。
今回は、外部審査委員にMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOの原田真宏氏、原田麻魚氏と野部達夫工学院大学教授を迎え、作品賞6件(優秀作品賞3件、作品賞2件、特別賞1件)、環境・技術賞2件、業績賞10件、同社のコーポレートブランドスローガン「+EMOTION 心を動かし、未来をつくる。」にちなんだ「+EMOTION賞」2件を選出した。
表彰式では、審査委員長を務めた同社の国府田道夫副社長執行役員が「例年になく多様なプロジェクトが審査対象になった。大規模建築物以外の施設についても優れた結果が得られたことは、設計事務所のデザインの力を考える上では重要だ。どんなプロジェクトに対しても力を抜かず取り組んでくれたおかげだ」と総評した。
受賞者に賞状などを手渡した谷澤淳一社長は「デザインや意匠に限らず幅広い受賞作品が選ばれた。まさに総合設計事務所の強みが発揮されたと感じている」と述べた。
受賞作品などは次のとおり。
<優秀作品賞>NHK佐賀放送会館▽ふかや花園プレミアム・アウトレット第1期▽Slit Park YURAKUCHO。
<作品賞>持田製薬株式会社本社▽成徳幼稚園。
<特別賞>Trinity Tower。
<環境・技術賞大賞>フクダ電子本郷事業所 企業環境の健康を支える建築設備計画。
<環境・技術賞>超高層テナントオフィスビルにおけるZEB Ready取得。
<業績賞>中央区銀座エリアにおける建替計画基本設計者選定コンペ▽公益財団法人JKA伊豆事業所整備計画第1期コンサルタント業務一式▽中国成都市地下鉄駅TOD都市設計プロジェクトー国際コンペ4件の当選▽蘇州北駅 駅まち一体化TOD複合開発に関する国際設計コンペ▽ZeppクアラルンプールCM業務▽(仮称)富山ホテル計画CM業務▽東部丘陵地中間エリア具体化推進業務委託▽ASHRAE Technology Award「First Place」Shinryo Building▽KABUTO ONE▽日本通運西日本、東日本、九州医療品センターCM業務。
<+EMOTION賞>MJD標準ディテール英語版・東南アジア版の作成▽大手町ビルSKYLAB。