竹中工務店は、大阪市此花区にある2025年大阪・関西万博の工事現場事務所内に、同社初となる技能労働者向けボディケア施設「健水院」を開設した。柔道整復師などの国家資格を持つ施術者によるマッサージを無償で提供し、労働者の心身の健康を増進させて品質・生産性の向上、安全確保につなげたい考えだ。運営は医療用品メーカーのダイヤ工業が担当する。
健水院は5月初旬に開設しており、6月末までの期間限定で運営する。利用対象は、PW(パビリオンワールド)西工区で働く労働者約400人。毎週月曜日と木曜日は施術者1人が常駐し、1日当たり24人まで対応できる。施設面積は約23㎡。
また、施設内にはダイヤ工業が開発・販売している胸椎ストレッチングマット、アンバランスクッションを配備しており、セルフケアや施術前後のストレッチに使用できる。
竹中工務店の河井辰巳大阪本店総括作業所長は「大規模現場を中心に、同種の取り組みを全社的に展開することを検討している」と話した。
同社は、同事務所を「未来志向の作業所」に位置付けており、同社で初めて事務所内に常設のコンビニエンスストアを設置するなど、先進的な環境整備に取り組んでいる。
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