平和不動産は、札幌都心部で計画している「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」の施工主体となる市街地再開発組合の設立認可を、21日付で再開発準備組合から札幌市長宛に申請したことを明らかにした。今後、市の審査と認可手続きを経て、2024年度の本組合設立を予定している。
同街区には、東側に道銀ビルディング、西側に新大通ビルディングが立地している。ともに1979年に竣工した。敷地面積は約5030㎡。
事業は、商業・業務・交流機能の充実、国際水準の宿泊機能としてのラグジュアリーホテルを導入するほか、大通以南初のエネルギーセンターの整備や環境配慮、防災機能の強化を実施することにより、持続可能で魅力ある札幌都心をけん引する拠点の形成を目指す。
建物の規模はS・RC・SRC造(中間免震構造)地下3階地上36階建て延べ約9万9600㎡。高さは約185m。業務施設、商業施設、宿泊施設、駐車場、地域冷暖房施設を配置する。
LEED(環境性能評価システム)の取得や、帰宅困難者受け入れ施設・備蓄倉庫の整備も計画。環境負荷の低減と災害に配慮した機能を整備する。
事業協力者を平和不動産、特定業務代行者を大成建設、基本設計を三菱地所設計、デザイン監修を隈研吾建築都市設計事務所がそれぞれ担う。
28年度の竣工と供用開始を目指す。
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