
先日、昨年9月に先行まちびらきを迎えた『グラングリーン大阪』の中心に位置する『うめきた公園』を訪れた。大阪駅直結のロケーションとは思えない大規模な緑地空間に圧倒されながら園内を散策していると、芝生広場で憩う人たちが目に入ってきた◆みんな、都会の騒がしさから離れ、それぞれの時間を過ごしている。各人がパブリックスペースに居ながら、プライベートな居場所を見いだし、広場全体が調和しているように感じた◆「自分の空間」ではなく、「他人の空間」でもない、「私たちの空間」として公園に親しむ人々の姿に、どこか安心感を覚えた◆現在、大都市圏を中心に都心部に大規模な緑化空間を設ける動きが活発だ。新たに生まれる公的な憩いの場が、都市、そして社会に調和をもたらすことを願う。