最終処分場は取りやめ/25年度に計画策定着手/香取広域事務組合の廃棄物処理施設 | 建設通信新聞Digital

5月3日 土曜日

関東・甲信越

最終処分場は取りやめ/25年度に計画策定着手/香取広域事務組合の廃棄物処理施設

 香取広域市町村圏事務組合(千葉県香取市)は、新たな廃棄物処理施設のうち、最終処分場の整備を取りやめた。2022年度に建設候補地が変更したことなどを受け、計画を見直すこととした。可燃ごみ処理施設と資源化施設は、既存敷地を拡張して整備するため、関係自治体と基本協定書を結んだ。25年度から新施設建設に向けた計画策定に着手する。
 新たに策定する計画では、炉の方式や処理能力、整備スケジュールなどを盛り込む。併せて地質調査や測量にも着手する考えだ。
 組合は、21年度に一般廃棄物処理施設整備基本方針を策定し、可燃ごみ処理施設、資源化施設、最終処分場を一体的に整備することを決めた。最終処分場を一体的整備から除外するため、埋め立て中の第2伊地山最終処分場を延命化する方針だ。
 現在稼働中のごみ焼却処理施設(伊地山クリーンセンター、伊地山665-2)は、ごみ質の変化や老朽化により焼却能力が低下しており、処理しきれない一部のごみを外部に委託して処理している。第2伊地山最終処分場は全6槽の貯留槽のうち、5槽目を埋め立てている。
 新たな廃棄物処理施設の建設候補地を巡っては、21年6月に香取市伊地山地先(県道70号大栄栗源干潟線沿いの敷地約8.8ha)を選定した。しかし、22年8月に複合的な理由から候補地の決定を取り下げた。その後、同11月に現在の伊地山クリーンセンターの隣接地にある香取市伊地山・沢地先を建設候補地に再決定した。