スポーツC基本構想/都の合庁と一体整備検討/スケールメリット期待/千代田区 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

関東・甲信越

スポーツC基本構想/都の合庁と一体整備検討/スケールメリット期待/千代田区

 東京都千代田区は、新スポーツセンターの基本構想を策定した。施設整備に当たっては、同センターの東側に位置する東京都の千代田区合同庁舎との合同整備も検討する。事業方式は、従来型方式、DBO(設計・建設・運営)方式、PFI方式を想定しており、基本計画策定時に最適な手段を選定する。スケジュールは、基本計画の検討から建設工事の完成まで8カ年を見込む。 区が一体的な整備を検討する都の千代田区合同庁舎は、都財務局が2022年に策定した「第三次主要施設10か年維持更新計画」において、第II期(25-27年)計画施設に該当する。区は、スケールメリットを生かした整備による区民へのサービス向上などを期待している。
 スケジュールは、従来型方式の場合、基本計画、基本設計、実施設計、解体工事に1年ずつ、建設工事に4年を予定する。DBOかPFI方式の場合、基本計画に1年、事業者選定手続きに2年、設計・解体・建設に5年を見込む。
 コンセプトは「千代田区に住み、働き、学ぶすべての人が気軽にスポーツを楽しみ生涯を通じて心と体とコミュニティを育むことができるスポーツのシンボルとなる中核施設」とした。
 今後の取り組みとして、基本計画検討会の設置、パブリックコメントなどの実施、近隣公共施設との連携、建設期間中の代替施策などを検討する。
 区立スポーツセンターの所在地は、内神田2-1-8の敷地面積は約3200㎡。用途地域は商業地域で、建ぺい率は80%、容積率は800%。建物の規模は、SRC造地下1階地上8階建て延べ1万2000㎡。
 区は18年度に「新スポーツセンター基本構想検討会」を設置し、21年度に現在地で建て替える方針を示した。25年度予算には、基本計画策定費として2315万1000円を計上している。