山口県/事業費40億 現地建替え/みほり学園施設整備計画 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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山口県/事業費40億 現地建替え/みほり学園施設整備計画

 山口県は、「みほり学園施設整備基本計画」をまとめた。施設整備は、現在地建て替えとし、既存のみほり分校は継続利用する。概算事業費は40億6000万円程度と試算。建て替える管理・治療エリア、生活エリア、学習エリアは2029年度の完成、供用開始を目指す。
 みほり学園は、築50年以上が経過し、老朽・狭あい化が進んでいる。今後も児童心理治療の拠点としての役割を果たせるよう、現在地(山口市大内御堀5-2-8)で建て替えて施設機能の強化を図る。
 機能強化の内容は、▽通所児童専用室の整備▽必要な数の専用室整備▽小規模ユニットの整備▽運動用、文化芸術用のプレイルーム整備▽生活空間の木質化など▽家族療法室の整備▽レスパイト等にも対応▽研修会議室の整備▽フリーアドレス化▽職員ケア用の諸室整備--を挙げている。
 施設構成は、管理・治療、生活、学習、集団治療棟(体育館)の新施設と既存のみほり分校(特別教室棟、新特別教室棟)に区分したゾーニングとなっている。集団治療棟を除く施設を先行整備する。規模は原則2階以下で延べ約3500㎡を想定している。
 施工計画については、約1900㎡の仮設建物を整備した後、既存施設を解体し、新施設を建設する。仮設建物は近接する大内寮跡地を建設エリアとして活用し、新施設完成後、仮設建物を解体し、みほり学園敷地として新たな集団治療棟を建設する。
 スケジュールは、25年度から基本設計に着手し、27年度中に実施設計をまとめて本体工事に着手する。集団治療棟は30-34年度での建設を予定している。