都立病院機構の陽子線治療施設/約186億の竹中工務店グループ/30年度の開設目指す | 建設通信新聞Digital

5月24日 土曜日

関東・甲信越

都立病院機構の陽子線治療施設/約186億の竹中工務店グループ/30年度の開設目指す

 東京都立病院機構は、施設設計・施工・工事監理・陽子線治療装置の調達・据付を一括で委託する「陽子線治療施設等整備事業」を総合評価一般競争入札した結果、185億8098万円(税込み、以下同)で竹中工務店が代表企業を務めるグループに決めた。構成員は日立ハイテク、横河建築設計事務所。入札には同グループのみが参加した。5月中に基本協定、6月に包括契約を結び、2030年度の施設開設を目指す。 公告時の予定総額は、落札額と同額に設定しており、内訳は施設整備業務が114億3098万円、装置の調達・据付業務が71億5000万円。要求事項として、陽子線治療施設の規模は延べ4700㎡程度、高さ10.5m以下とし、2室以上の治療室を備え、年間400人以上の治療に対応できる機能配置を挙げていた。
 落札者の提案では、陽子線治療施設はRC造地下2階地上2階建て延べ5210㎡(建築面積2090㎡)。2階部分にS造36㎡の渡り廊下を整備する方針。
 工事場所は、文京区本駒込3-18-22の都立駒込病院現駐車場敷地3万4164㎡。
 事業支援業務は、みずほリサーチ&テクノロジーズが担当し、アルキメディカ、シップヘルスケアリサーチ&コンサルティング、TIM総合法律事務所が再委託を受けている。