
少し前に自動施工の専門家の話を聞く機会があった。その際、自動施工の社会実装がどこまで進んでいて、i-Construction2・0でいう施工のオートメーション化の実現に何が必要かを教わった◆専門家いわく、複数機械による自動施工の実現には人が担っていたタスク指示の体系化が不可欠であり、熟練の作業員の暗黙知を機械の言葉に翻訳することが目下の課題とのことだ◆近年はAI(人工知能)、量子コンピューター、ChatGPTに代表される大規模言語モデルの登場など、技術の進展がめざましい◆ジュール・ベルヌが小説で描いた科学技術が一部実現したように、施工のオートメーション化もそう遠くない未来に実現するだろう。目下の課題解決に向けて、分野横断的な産学官の知の結集が欠かせない。