静岡市/綜企画設計に決まる/市民文化会館改修設計 | 建設通信新聞Digital

6月12日 木曜日

中部・北陸

静岡市/綜企画設計に決まる/市民文化会館改修設計

 静岡市は、「令和7年度静岡市民文化会館改修工事設計業務委託」を事後審査型一般競争入札した結果、9900万円(税別、以下同)で綜企画設計に決めた。5月29日に開札し、3者が参加した。予定価格は1億2000万円だった。
 概要は、同施設(SRC造地下1階地上4階建て延べ2万2890㎡)改修の実施設計。工事内容は、ロビー棟の特定天井改修、大中ホール特定天井の落下防止措置、トイレ改修・増設、外壁・屋上防水改修、大中ホールの座席更新など。履行場所は葵区駿府町。委託期間は2026年3月9日まで。
 工事費は約80億円を見込む。26年度に着工し、28年1月の一部開館、同年4月の全面開館を目指す。
 市は当初、設計施工(DB)と工事監理の一括発注を採用し、24年4月に同施設の大規模改修・耐震補強工事を入札公告したが、参加申請がなく不調となった。同年8月に再公告し2月に開札したが、全ての参加者が予定価格の2倍以上の金額で応札したため、再度不調となった。
 総事業費は161億4800万円を見込んでいた。
 これまでの不調は、建築業界の需給ひっ迫が影響していることから、 市は市況が落ち着くまでは耐震補強を行わないこととし、今後、おおむね20年間、 これまでどおり市民が文化活動できるレベルに限定して改修することにした。