複合災害に備え議論、発信/土砂災害防止の集いin宮城 | 建設通信新聞Digital

6月13日 金曜日

行政

複合災害に備え議論、発信/土砂災害防止の集いin宮城

 国土交通省と宮城県は10日、「第43回(2025年度)土砂災害防止『全国の集い』in宮城」を仙台市の仙台サンプラザホールで開いた。「平成20年岩手・宮城内陸地震、令和元年東日本台風 二つの土砂災害を経験した宮城県より~複合災害(大規模地震災害後の豪雨災害)に備える~」をテーマに、気候変動に伴う集中豪雨などの増加で甚大な土砂災害が頻発する中、能登半島と同規模の地震、豪雨が発生した場合、「土砂災害の複合災害」のリスクと備えるべきことを議論し、発信した。
 開会あいさつで中野洋昌国土交通相に代わって天河宏文国土交通審議官が「わが国は、毎年多くの自然災害に見舞われており、特に近年は気候変動や地震の影響によって災害が激甚化、頻発化している。一方で土砂災害に対し、予防的な対策によって人命や家屋が守られた事例が多数報告されており、事前防災の大切さが明確になっている。本日を契機に、全国の土砂災害防止の取り組みがより一層進展することを期待する」と述べた=写真。
 次いで、村井嘉浩宮城県知事、郡和子仙台市長に代わって高橋新悦副市長らがあいさつした。
 その後、土砂災害防止功労者表彰、基調講演、特別講演、パネルディスカッションなどが行われた。