静岡県磐田市は、二之宮東３－２ほかにある旧磐田市民文化会館等跡地１万６７６９㎡の利活用を検討している。７月には、今之浦、中泉、見付の３地区を中心に市民ワークショップを開き、中心市街地にある跡地を市民にとってより魅力ある場所にするための意見を聴取する。
　２０２４年度には、民間事業者を対象にサウンディング（対話）型市場調査を実施した。不動産業者や建設業者など２６者と対話した。活用アイデアには、商業施設を核とした複合施設や道の駅、宿泊施設などにぎわいを創出する施設や、職業訓練施設などの産業振興施設、人工芝グラウンドやアーバンスポーツ施設など市の強みであるスポーツを生かす施設などの提案があった。
　対象地については、中心市街地にあり集客や収益が期待できるなどのメリットが評価された一方で、地盤の弱さや集中豪雨などによる水害の恐れが指摘された。
　市は１７年度に、対象地に芸術作品の展示室や会議室などで構成する文化振興施設を整備する方針を定めた。しかしコロナ禍によって対象地が置かれている環境が変化。民間事業者からは利活用や開発に関する意見が寄せられていることから、ゼロベースに戻して民間事業者のアイデアを参考にしながら利活用の方向性を検討している。