第1候補にパシコン/小名浜港長期構想検討/福島県 | 建設通信新聞Digital

6月20日 金曜日

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第1候補にパシコン/小名浜港長期構想検討/福島県

 福島県いわき地方振興局は、小名浜港の長期構想をまとめる「計画検討業務委託(港湾計画調査)」を一般競争入札した結果、1143万9800円(税別、以下同)のパシフィックコンサルタンツを第1順位落札候補者に決めた。3者が参加した。第2順位は1144万4000円のアルファ水工コンサルタンツだった。総合評価などを経て、24日に落札者を決める。履行期限は2026年3月27日。
 小名浜港の今後20-30年後を見据えた、目指すべき方向性(将来像)案を基に、将来像を実現するための課題を掘り下げ、対応策や空間利用の方向性、ゾーニングなどを検討する。
 24年度にまとめた将来像案には、「新たなエネルギー政策を先導する物流」「地域のにぎわいを創出する交流」「安全・安心を提供する防災」の三つの拠点を形成する方針を掲げた。
 物流拠点形成への主な課題は、荷役機械の老朽化や大型船対応岸壁の混雑、滞船の常態化、コンテナターミナル面積、バイオマス燃料や新たな貨物受け入れ環境の不足などを挙げている。
 にぎわい・交流拠点は、回遊性・にぎわい向上や大型クルーズ船受け入れ環境の整備、インバウンド(訪日外国人客)対応の充実、マリーナの再整備の必要性など、防災は幹線貨物輸送用耐震強化岸壁、避難タワー整備、静穏度向上と避泊水域の確保などを課題としている。