【電動建機搭載も視野】
レンタルのニッケンは、内蔵バッテリーが交換可能な大容量ポータブル蓄電池を開発した。千葉市の幕張メッセで開催中の「第7回国際建設・測量展(CSPI-EXPO2025)」で展示している。蓄電容量は1台5000ワット時で、同社によると国内最大。早ければ10月にもレンタルを始める。開発担当者によると、これを電動建機に組み込む開発構想があり、既に一部建機メーカーの開発担当とも下話が進んでいる。広域レンタルの流通網を生かし、充電済みの蓄電池を配送する事業構想もあるという。電動建機の普及で課題となっている『給電インフラ』問題が、新たな切り口で解決に向かう可能性がある。
18日の幕張メッセ。「やっと出来上がった。なんとかこの日までに、モックアップを間に合わせたかった」。新製品に優しいまなざしを向けるのは、企画段階から開発に携わった丸山貴重理事。社を挙げて開発に取り組んだ力作の独自商品だという。「余裕で持てる」とバッテリーパックを持ち上げる=写真。
「通常のポータブル蓄電池と違い、カートリッジ式でバッテリーを取り出せる。本体に二つ搭載するバッテリーパックはそれぞれ14㎏。成人男性が持ち運べる重さをコンセプトに設計した」とし、「本体からバッテリーだけ取り出して充電できる。これが最大の特徴だ」と説明する。
開発でこだわったのが、蓄電容量と電力効率だ。蓄電容量は5000ワット。丸山理事によると、「この規模のものは市場に出回っていない」という。加えて「ドイツに本社を置く世界最大級のバッテリーシステム企業と協業し、重量当たりの容量は群を抜いて優れている」と強調する。
さらに驚くのは、今後のビジネスの青写真。自社の流通網を生かして現場に普及させた後は、建機メーカーと協業、同バッテリーを電動建機に組み込めるようにするというのだ。
丸山理事は「非常に効率のよい蓄電池だ。まずは製品を多くの現場に普及させる。さらには将来的に、充電済みのバッテリーをレンタルする構想がある」とも。
「各建機メーカーと連携し、このバッテリーが建機の動力源として利用できるようにしたい。建機メーカーは、バッテリー積載による重量化、サイズの巨大化といった課題から解放される。電動化の社会実装で最大の課題になる『給電インフラ』の問題を解決できるかもしれない。開発段階から一部メーカーには下話をしてきた。実際にこの展示会でも、某大手建機メーカーの開発担当者が興味を示し、今後協議が進みそうだ」と明かす。
レンタルのニッケンは、内蔵バッテリーが交換可能な大容量ポータブル蓄電池を開発した。千葉市の幕張メッセで開催中の「第7回国際建設・測量展(CSPI-EXPO2025)」で展示している。蓄電容量は1台5000ワット時で、同社によると国内最大。早ければ10月にもレンタルを始める。開発担当者によると、これを電動建機に組み込む開発構想があり、既に一部建機メーカーの開発担当とも下話が進んでいる。広域レンタルの流通網を生かし、充電済みの蓄電池を配送する事業構想もあるという。電動建機の普及で課題となっている『給電インフラ』問題が、新たな切り口で解決に向かう可能性がある。
18日の幕張メッセ。「やっと出来上がった。なんとかこの日までに、モックアップを間に合わせたかった」。新製品に優しいまなざしを向けるのは、企画段階から開発に携わった丸山貴重理事。社を挙げて開発に取り組んだ力作の独自商品だという。「余裕で持てる」とバッテリーパックを持ち上げる=写真。
「通常のポータブル蓄電池と違い、カートリッジ式でバッテリーを取り出せる。本体に二つ搭載するバッテリーパックはそれぞれ14㎏。成人男性が持ち運べる重さをコンセプトに設計した」とし、「本体からバッテリーだけ取り出して充電できる。これが最大の特徴だ」と説明する。
開発でこだわったのが、蓄電容量と電力効率だ。蓄電容量は5000ワット。丸山理事によると、「この規模のものは市場に出回っていない」という。加えて「ドイツに本社を置く世界最大級のバッテリーシステム企業と協業し、重量当たりの容量は群を抜いて優れている」と強調する。
さらに驚くのは、今後のビジネスの青写真。自社の流通網を生かして現場に普及させた後は、建機メーカーと協業、同バッテリーを電動建機に組み込めるようにするというのだ。
丸山理事は「非常に効率のよい蓄電池だ。まずは製品を多くの現場に普及させる。さらには将来的に、充電済みのバッテリーをレンタルする構想がある」とも。
「各建機メーカーと連携し、このバッテリーが建機の動力源として利用できるようにしたい。建機メーカーは、バッテリー積載による重量化、サイズの巨大化といった課題から解放される。電動化の社会実装で最大の課題になる『給電インフラ』の問題を解決できるかもしれない。開発段階から一部メーカーには下話をしてきた。実際にこの展示会でも、某大手建機メーカーの開発担当者が興味を示し、今後協議が進みそうだ」と明かす。