ニーズ捉え柔軟に対応/新グループビジョンを検討/阪神高速 上松新社長が就任 | 建設通信新聞Digital

6月27日 金曜日

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ニーズ捉え柔軟に対応/新グループビジョンを検討/阪神高速 上松新社長が就任

吉田前社長(左)と上松新社長
 阪神高速道路会社の社長に上松英司氏が26日付で就任した。同日、大阪市の本社で会見を開き、「ニーズを敏感に捉え、柔軟に対応することが当社の使命だ。地域の期待に応えられるよう、安全・安心・快適な道路サービスを提供したい」と就任の抱負を語った。
 経営面では、現在の『阪神高速グループビジョン2030』を刷新する方針で「大きなビジョンがなければ挑戦できない。新たなビジョンを策定し、グループ一丸となって戦略的に取り組みたい」と力を込めた。
 建設事業については「首都圏などと比べ、関西はネットワーク整備が遅れている」との認識を示し、「これまで経験したことのない規模や厳しい条件の事業ばかりだが、若手が積極的に携わるようにしており、技術を継承しながら着実に整備したい」と意気込みを語った。
 退任する吉田光市前社長は在任中を振り返り、「14号松原線喜連瓜破(きれうりわり)付近のリニューアル事業は、無事故で工期も短縮し終えることができた。地域からも評価され、土木学会の田中賞と映画コンクール最優秀賞も受賞した。技術面と広報面が評価されたが、関係者の力添えのおかげだ」と感謝した。
 上松 英司氏(うえまつ・えいじ)1984年3月京大大学院工学研究科修了後、同年4月阪神高速道路公団(現阪神高速道路会社)入団。2017年7月経営企画部長、21年7月常務執行役員などを歴任し、22年6月から代表取締役兼専務執行役員。65歳。