【管理本部の方針は?/アクティブな発想で変革】
鹿島道路の村上泰雄取締役兼常務執行役員管理本部長は、「管理本部の使命は、会社と共に社員を守ることだ」と強調する。「アクティブな発想で、変えるべきところは変える」との姿勢を示し、「前向きな発想で企業がより良い方向に向かうような仕組みを構築していく」と語る村上氏に、管理本部の役割や取り組み方針を聞いた。 最重要な経営資源の一つである人材に関連する施策では、人材獲得と適切な育成、そのための人事制度の改革に取り組む。新卒採用の効率化、中途採用の充実化、初任給上昇に伴う評価制度の改定を行う。具体的には、「全国総合職、地域総合職の役割を見直し、地方の優秀な人材を発掘するほか、全国型社員の幹部育成を踏まえた人事異動の在り方を検討する」と明かす。
モチベーションが上がり、やりがいのある人事異動・配置を実現するため、「能力や職責に応じた評価制度を打ち出す」とし、「人事を活性化させることが管理本部として重要な使命だ」と力を込める。
企業の魅力を高めて世の中に発信する広報活動、人事制度改革、資格取得支援といった教育などに“思い切った”施策を打ち出し、投資していくほか、「全国の拠点、老朽化したアスファルトプラントには、DX(デジタルトランスフォーメーション)のための基盤整備や技術開発に対して、効率の観点から、メリハリのある投資を行う」方針だ。
明るくて風通しが良く、人にやさしい企業づくりにも取り組む。「明るい職場や組織には不正、事故、ミスが少ない。そのためにも人事制度や福利厚生を充実させる」とし、「社会からの信頼を回復していかなければいけない。全社員に法令をはじめ、社会のルールや常識の順守を徹底してもらう」との決意を示す。
本業である舗装工事だけでなく、その周辺部分の事業も幅広く手掛けたい考えを示し、「NEXCOや国土交通省、防衛関係の仕事とは別に、民間の施設といった面的な投資で受注機会を積極的に見いだしていく」という。
そのためには、道路を中心とした平面的な価値だけでなく、空間全体で勝負するという発想力が重要と説き、「エントランスや植栽の工夫などを含めて空間の価値を上げることを視野に入れるべき」とし、「技術開発だけでなく商品を企画するという観点が必要だ」と指摘する。
「舗装だけでなく、道路を正常な状態に保つ業務を一括で請け負う思考を持って、鹿島道路ならではの空間を提案したい」とも。そのためにも優秀な人材、それを評価する人事制度、採用方法の改革が必要で、投資などによりアクティブな施策を取り入れていく。
製造販売分野では、投資効率を良くする観点から、アスファルトプラントの整備を検討する。付加価値を高める技術開発に力を入れ、製品の価値を上げる。「自動化などに取り組んで生産性を上げつつ、質を求めて安定した利益が出る体質をつくり上げる」構えだ。
* *
(むらかみ やすお)1987年3月東大文学部卒後、同年4月鹿島入社。2017年1月営業本部次長、19年4月執行役員営業本部副本部長などを経て、25年4月から現職。趣味は旧街道探訪と軍事関係の歴史の研究。学生時代には東海道、中山(なかせん)道を東京から京都まで歩いた。昔の宿場町を訪れたり、大名行列に思いをはせたりすることで、「歴史を感じてワクワクする」と笑顔を見せる。山口県出身。62年10月22日生まれ、62歳。
鹿島道路の村上泰雄取締役兼常務執行役員管理本部長は、「管理本部の使命は、会社と共に社員を守ることだ」と強調する。「アクティブな発想で、変えるべきところは変える」との姿勢を示し、「前向きな発想で企業がより良い方向に向かうような仕組みを構築していく」と語る村上氏に、管理本部の役割や取り組み方針を聞いた。 最重要な経営資源の一つである人材に関連する施策では、人材獲得と適切な育成、そのための人事制度の改革に取り組む。新卒採用の効率化、中途採用の充実化、初任給上昇に伴う評価制度の改定を行う。具体的には、「全国総合職、地域総合職の役割を見直し、地方の優秀な人材を発掘するほか、全国型社員の幹部育成を踏まえた人事異動の在り方を検討する」と明かす。
モチベーションが上がり、やりがいのある人事異動・配置を実現するため、「能力や職責に応じた評価制度を打ち出す」とし、「人事を活性化させることが管理本部として重要な使命だ」と力を込める。
企業の魅力を高めて世の中に発信する広報活動、人事制度改革、資格取得支援といった教育などに“思い切った”施策を打ち出し、投資していくほか、「全国の拠点、老朽化したアスファルトプラントには、DX(デジタルトランスフォーメーション)のための基盤整備や技術開発に対して、効率の観点から、メリハリのある投資を行う」方針だ。
明るくて風通しが良く、人にやさしい企業づくりにも取り組む。「明るい職場や組織には不正、事故、ミスが少ない。そのためにも人事制度や福利厚生を充実させる」とし、「社会からの信頼を回復していかなければいけない。全社員に法令をはじめ、社会のルールや常識の順守を徹底してもらう」との決意を示す。
本業である舗装工事だけでなく、その周辺部分の事業も幅広く手掛けたい考えを示し、「NEXCOや国土交通省、防衛関係の仕事とは別に、民間の施設といった面的な投資で受注機会を積極的に見いだしていく」という。
そのためには、道路を中心とした平面的な価値だけでなく、空間全体で勝負するという発想力が重要と説き、「エントランスや植栽の工夫などを含めて空間の価値を上げることを視野に入れるべき」とし、「技術開発だけでなく商品を企画するという観点が必要だ」と指摘する。
「舗装だけでなく、道路を正常な状態に保つ業務を一括で請け負う思考を持って、鹿島道路ならではの空間を提案したい」とも。そのためにも優秀な人材、それを評価する人事制度、採用方法の改革が必要で、投資などによりアクティブな施策を取り入れていく。
製造販売分野では、投資効率を良くする観点から、アスファルトプラントの整備を検討する。付加価値を高める技術開発に力を入れ、製品の価値を上げる。「自動化などに取り組んで生産性を上げつつ、質を求めて安定した利益が出る体質をつくり上げる」構えだ。
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(むらかみ やすお)1987年3月東大文学部卒後、同年4月鹿島入社。2017年1月営業本部次長、19年4月執行役員営業本部副本部長などを経て、25年4月から現職。趣味は旧街道探訪と軍事関係の歴史の研究。学生時代には東海道、中山(なかせん)道を東京から京都まで歩いた。昔の宿場町を訪れたり、大名行列に思いをはせたりすることで、「歴史を感じてワクワクする」と笑顔を見せる。山口県出身。62年10月22日生まれ、62歳。