岐阜県9月補正/LRT導入へ調査/3ルート案を軸に検討 | 建設通信新聞Digital

9月16日 火曜日

中部・北陸

岐阜県9月補正/LRT導入へ調査/3ルート案を軸に検討

 岐阜県は、一般会計に191億8579万8000円を追加計上する2025年度9月補正予算案をまとめた。補正後の一般会計総額は9436億6752万8000円、特別会計などを含む総額は1兆3521億6834万5000円となる。
 新交通システムの導入をはじめとする新たなまちづくりの推進に3000万円を新規計上した。岐阜圏域に点在する拠点を結び、面としてにぎわいを広めるための新たな交通システムの導入可能性を調査する。LRT(次世代型路面電車)の導入を念頭に、事業スキーム検討業務と交通再編検討業務をそれぞれ委託する。補正予算の成立後、早期に事業者選定の手続きを始める。
 LRTは、東海道新幹線岐阜羽島駅から県庁を経由し岐阜駅へ向かうルート、岐阜駅から金華山の麓を通り岐阜市内を周遊するルート、岐阜駅から岐阜大学周辺を通り東海環状自動車道岐阜ICに向かうルートの3案を軸に検討している。
 25年発生の災害対応には125億4324万9000円を計上した。大雨などにより護岸の一部流出や道路路側崩壊などの被害を受けた公共土木施設を復旧する。
 このほか、道路修繕等に24億円、河川修繕等に11億円、砂防堰堤、急傾斜地崩壊防止施設の修繕等に4億5000万円を計上した。