運営権付与で募集/下水道ウォーターPPP 維持管理、改築一括/神奈川県葉山町 | 建設通信新聞Digital

10月15日 水曜日

関東・甲信越

運営権付与で募集/下水道ウォーターPPP 維持管理、改築一括/神奈川県葉山町

 神奈川県葉山町は10月10日、コンセッション(運営権付与)方式を採用する「下水道ウォーターPPP事業」の公募型プロポーザルを公告した。葉山浄化センター、葉山中継ポンプ場と両施設を結ぶ管路の維持管理、改築を一括委託する。現地説明会を11月17日から21日に開く。参加申請は12月10、11日に、提案書は2026年4月2、3日に受け付ける。優先交渉権者は同年6月中旬に決定する予定だ。提案参考額は170億9400万円(税込み、以下同)とする。
 参加形態は、単体企業か複数企業で構成するグループ。参加資格は、終末処理場の機械設備工事、電気設備工事を元請けとして施工した実績があること。
 業務内容は、利用料金収受などの経営業務、運転・保全などの維持管理業務、改築業務。改築業務では改築計画支援、設計、工事、工事監督を担う。改築に当たり、町は設計・工事費用を負担し、事業者は企画・調整などの費用を受け持つ。
 事業者とは、26年7月に基本協定、10月に実施契約を締結し、27年4月1日から事業を開始する。事業期間は47年3月31日まで。事業期間は最大で57年3月31日まで延長することができる。
 提案参考額の内訳は、運営業務が78億5400万円、改築業務が92億4000万円。町が直接事業を実施する場合と比べ、約4.75%の事業費削減が見込まれている。
 対象となる葉山浄化センターと葉山中継ポンプ場は、ともに1999年3月に竣工した。葉山浄化センターの処理能力は日量9200m3で、処理方式は標準活性汚泥法。所在地は長柄1735の敷地約2万9500㎡。葉山中継ポンプ場の所在地は、一色2516番の敷地約1100㎡。
 町では、汚水管渠やマンホールなどを対象とした「ウォーターPPP事業」の公募型プロポーザルも4月に公告しており、12月中旬に事業者を特定する予定だ。