11月14日まで参加受付/山下ふ頭再開発で対話/民間の知見活用/横浜市 | 建設通信新聞Digital

11月1日 土曜日

関東・甲信越

11月14日まで参加受付/山下ふ頭再開発で対話/民間の知見活用/横浜市

 横浜市は10月24日、山下ふ頭再開発の新たな事業計画策定に向け、事業者と対話するサウンディング調査を実施すると発表した。「基本的な方向性」で示したテーマなどに関心のある法人か法人グループを対象に、11月14日まで参加申し込みを受け付ける。
 市民意見の募集結果のまとめや市民検討会の進捗(しんちょく)に応じて対話する。実施時期は1回目が11月25日-12月5日、2回目は12月22日-2026年1月16日に予定している。
 対話では、自らが実施主体となることを想定した上で、実現可能な意見を聞く。具体的には、基本的な方向性の内容、市民意見募集・市民検討会の結果の具体化に関する工夫やアイデア、対象地域の優位性や潜在的可能性、関心のあるテーマ、想定する事業内容・用途・施設、事業推進・施設運営上の課題や問題点、事業期間や契約形態など事業スキームなどへの意見を求める。
 市は、6月に基本的な方向性をまとめ、これに対する市民の意見を7月から9月にかけて募集した。市民検討会の意見は12月にまとめる予定だ。
 基本的な方向性では、▽世界に誇れる、魅せる緑と海辺空間▽持続可能なまちを支える明日へのイノベーション▽活気に満ちあふれ、周辺へと広がる新たなにぎわい--の3点を再開発のテーマに掲げている。最先端技術の企業や研究・教育機関を誘致するなど、イノベーションに取り組む拠点を創出し、世界最高水準のコンテンツや施設でにぎわいを生み出すとしている。
 山下ふ頭の所在地は、中区山下町277-1ほかの敷地47ha。
 山下ふ頭再開発は、民設民営を基本とする。市は横浜の魅力を市民と共有できる場を創り上げるために、開発を担う事業者が持つ知見やノウハウを最大限生かしていく必要があると考え、新しい時代の象徴となるまちづくりにつなげていくためにサウンディング調査を実施する。