【変化に負けない成長を】
2031年9月期に売上高600億円の経営目標を掲げている人・夢・技術グループ。12月24日付で新社長に就任予定の野本昌弘代表取締役副社長は、その目標を達成するための強固な経営基盤構築に覚悟を示す。変化が激しい時代にあっても、「市場環境の変化に負けない、強いグループへと成長させていく」と力を込める野本副社長に、今後の経営方針を聞いた。--新社長就任を控え、意気込みを
「グループ各社の連携をさらに強化し、シナジーを最大限に発揮していきたい。グループ各社が集まれば、われわれにできないサービスはないと自負している。グループ企業同士でJVを組成し、受注に参加するということもしっかりやっていく。長大と長大テック、ピーシーレールウェイコンサルタントの3社は特にシナジーを発揮しやすいと考えている。受注拡大に向け、人事交流だけでなくグループ再編の可能性も含めて検討する」
--海外戦略を
「海外事業を安定化させることが必要だと感じている。そのためには、受注した海外案件が動いている間にしっかりとその国に根を張り、営業活動を続けていく。そして次の案件をつくる。止めどなく案件が続く、そうしたサイクルをつくっていくことが求められる」
「ここ数年は子会社のあるフィリピンとインドネシア、ベトナムを中心に取り組んできた。そこは変わらず注力するとともに、これから伸びていくと予想されるアフリカにさらに力を入れていきたい。アフリカのプロジェクトには中国や韓国の企業が数多く進出している。それらの国に後れを取ることなく、グループが持つノウハウや技術力で道を切り開いていく。付き合いのある韓国のコンサルタントと組むという選択肢もある」
「海外案件の受注拡大に限らず、国内の担い手不足を背景に、外国人材の採用にも力を入れている。昨年、英語が公用語の一つとして定められているフィリピン共和国のミンダナオ大学などと覚書を締結し、この大学の卒業生を採用していくことにした。締結以降、今年初めて面接を行い、来年から5人に入ってもらう予定だ。現在は日本語学校で日本語を学んでいる。彼らには英語力を生かし、国内外で活躍してもらいたい」
--環境分野の取り組みを
「微生物の働きで汚水を浄化し、洗浄水へとリサイクルする装置を備えた自己完結型・自己処理型のA・Qトイレの販売数をしっかり伸ばしていきたい。そのトイレに使っている技術は農業や漁業にもうまく活用できると考えている」
--注力したいことを
「人・夢・技術グループの一般の認知度を高めていきたい。そのためにはSNS(交流サイト)の活用が重要だ。インスタグラムやユーチューブなどを積極的・効果的に運用していきたい。先日は当社として初めてテレビコマーシャルを放映した」
* *
(のもと・まさひろ)1983年3月金沢大工学部建設工学科卒後、同年4月長大橋設計センター(現長大)入社。2010年12月取締役上席執行役員構造事業部長、14年12月常務執行役員構造事業本部長、16年12月海外事業本部長、18年12月専務執行役員を経て21年12月から社長兼最高執行役員。人・夢・技術グループでは24年12月から現職。大阪府出身。1959年11月17日生まれ、66歳。大の釣り好き。日頃からワインを愛飲。
◆記者の目
『自分を信じる、人を信じる、できると信じる』という言葉を胸に刻み、日々成功を信じて“行動”に移してきた。親しみやすく気さくな印象の人柄の中に、確固とした芯を感じさせる。行動力を武器に、グループをさらなる高みへと導いていくに違いない。
2031年9月期に売上高600億円の経営目標を掲げている人・夢・技術グループ。12月24日付で新社長に就任予定の野本昌弘代表取締役副社長は、その目標を達成するための強固な経営基盤構築に覚悟を示す。変化が激しい時代にあっても、「市場環境の変化に負けない、強いグループへと成長させていく」と力を込める野本副社長に、今後の経営方針を聞いた。--新社長就任を控え、意気込みを
「グループ各社の連携をさらに強化し、シナジーを最大限に発揮していきたい。グループ各社が集まれば、われわれにできないサービスはないと自負している。グループ企業同士でJVを組成し、受注に参加するということもしっかりやっていく。長大と長大テック、ピーシーレールウェイコンサルタントの3社は特にシナジーを発揮しやすいと考えている。受注拡大に向け、人事交流だけでなくグループ再編の可能性も含めて検討する」
--海外戦略を
「海外事業を安定化させることが必要だと感じている。そのためには、受注した海外案件が動いている間にしっかりとその国に根を張り、営業活動を続けていく。そして次の案件をつくる。止めどなく案件が続く、そうしたサイクルをつくっていくことが求められる」
「ここ数年は子会社のあるフィリピンとインドネシア、ベトナムを中心に取り組んできた。そこは変わらず注力するとともに、これから伸びていくと予想されるアフリカにさらに力を入れていきたい。アフリカのプロジェクトには中国や韓国の企業が数多く進出している。それらの国に後れを取ることなく、グループが持つノウハウや技術力で道を切り開いていく。付き合いのある韓国のコンサルタントと組むという選択肢もある」
「海外案件の受注拡大に限らず、国内の担い手不足を背景に、外国人材の採用にも力を入れている。昨年、英語が公用語の一つとして定められているフィリピン共和国のミンダナオ大学などと覚書を締結し、この大学の卒業生を採用していくことにした。締結以降、今年初めて面接を行い、来年から5人に入ってもらう予定だ。現在は日本語学校で日本語を学んでいる。彼らには英語力を生かし、国内外で活躍してもらいたい」
--環境分野の取り組みを
「微生物の働きで汚水を浄化し、洗浄水へとリサイクルする装置を備えた自己完結型・自己処理型のA・Qトイレの販売数をしっかり伸ばしていきたい。そのトイレに使っている技術は農業や漁業にもうまく活用できると考えている」
--注力したいことを
「人・夢・技術グループの一般の認知度を高めていきたい。そのためにはSNS(交流サイト)の活用が重要だ。インスタグラムやユーチューブなどを積極的・効果的に運用していきたい。先日は当社として初めてテレビコマーシャルを放映した」
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(のもと・まさひろ)1983年3月金沢大工学部建設工学科卒後、同年4月長大橋設計センター(現長大)入社。2010年12月取締役上席執行役員構造事業部長、14年12月常務執行役員構造事業本部長、16年12月海外事業本部長、18年12月専務執行役員を経て21年12月から社長兼最高執行役員。人・夢・技術グループでは24年12月から現職。大阪府出身。1959年11月17日生まれ、66歳。大の釣り好き。日頃からワインを愛飲。
◆記者の目
『自分を信じる、人を信じる、できると信じる』という言葉を胸に刻み、日々成功を信じて“行動”に移してきた。親しみやすく気さくな印象の人柄の中に、確固とした芯を感じさせる。行動力を武器に、グループをさらなる高みへと導いていくに違いない。











