高知県が素案/新アリーナは延1.7万㎡/26年度から基本設計着手 | 建設通信新聞Digital

12月22日 月曜日

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高知県が素案/新アリーナは延1.7万㎡/26年度から基本設計着手

 高知県は、県民体育館の後継施設として計画中の「高知県新アリーナ」の基本計画素案をまとめた。規模は2階建て延べ1万7500㎡、概算事業費は208億9000万円を想定。早ければ2026年度にも基本設計に着手する。アリーナ機能をメインに、MICE(国際的な会議・展示会など)を導入するなど“稼げる”施設を目指す。
 概算事業費の内訳は、設計費4億7000万円、建設費164億3000万円、施工監理費2億5000万円のほか、現県民体育館と旧南消防署の解体に9億6000万円となる。建設費は、着工予定時点には1.03-1.19倍に高騰することが予想される。
 事業手法は、今後実施する民間企業意向調査を踏まえて選定する。従来手法と指定管理者制度を採用した場合の整備スケジュールは、26年度に基本設計、27年度に実施設計をまとめ、28年度に着工する。29年度の完成と供用開始を目指す。基本計画策定委託業務は日本総合研究所・昭和設計・ハウジング総合コンサルタントJVが担当している。
 新たな施設は、メインアリーナ、サブアリーナ、武道館、プールなどで構成する。メインアリーナは観客席5000席かつバスケットボールコート3面が確保できる広さとする。プロスポーツやコンサートが開催できるほか、MICEにも対応する。サブアリーナはバスケットコート2面で観客席1000席。サブアリーナの屋上には、児童や生徒が運動・活動できる人工芝のスペースを整備する。
 建設地は、現県民体育館(高知市桟橋通2-1-53)をベースに、隣接する旧南消防署敷地と高知市青年センター「アスパルこうち」のグラウンドとなる。