【現場管理・段取りまで担う会社に/“レンサルティング”で積極提案】
2025年度は環境変化に直面した厳しい一年だったものの、独自の提案型営業を強みに好調な業績を残すことができた。26年度はIR(統合型リゾート)などの大規模工事を見据え、現場の管理・段取りまで担う体制の強化や技術人材の自社育成により、さらなる存在感の確立を目指す方向性を鮮明にする。
--25年度の振り返りを
「25年度は環境の急変に直面した厳しい一年であった。大阪・関西万博前の活況から一転、開催年は関西地区で工事が自粛傾向となり需要が大幅に減退した。半導体工場の需要減や原材料高騰による資材不足で工事が止まる事態も起きた。しかし、独自の提案型営業『レンサルティング』が裾野まで浸透したことでリピーター獲得につながり、逆風下でも増収増益を達成した」
--26年度の展望を
「大阪でのIRなどの大規模工事を見据え、単なる物量供給だけでなく現場の管理や段取りまで一括して任せてもらえることを目指す。現場に社員が入り込み、総合的にバックアップできる強力な体制を構築する」
--他社との差別化戦略は
「『レンサルティング』だ。単に『ありますか』『貸します』ではなく、顧客課題に対して提案し、困りごとへのレスポンスを徹底して強化する。対話から生まれた『欲しい』を起点とする顧客との共同製品開発も、その発展形として推進する」
--DX(デジタルトランスフォーメーション)について
「全国展開に伴う社員の知識のばらつきを補う手段としてDXが有効に機能している。社外向け施策、建設車両の無人レンタルサービス『アクスポ』は24時間の貸し出しが可能で、既に30拠点を超えた。今後のDXの展開として遠隔操作の可能性も視野に入れている。電波遅延や精度など、実運用に耐えられるか検証を慎重に進める方針だ」
--地方自治体との災害協定を結ぶ意義は
「備蓄や保守が難しい自治体に代わり、避難所支援や復旧用重機を迅速に提供する点に意義がある。協定により混乱時でも、無駄なく必要機材を出すことができる。当社は圧倒的な保有台数を誇り、全国から機械・人を迅速に集結して提供できる点が強みだ」
--レンタル会社が大規模工場(テクノパーク)を持つ狙いは
「人口減少による外注メンテナンス人材の先細りを見据え、自社で修理・保守できる体制を整えるためだ。基礎領域の技能者を時間をかけて育て将来の技術力を確保し、スピード向上と原価低減を図る」
【横顔】
(こぬま・なおひと)時間に正確なため電車を好む。自分も時間を守ることを徹底している。ゴルフは年間50回程度ラウンドし、目標はスコア80台の定着だ。
