24年度に設計一括発注/統合中学28年度開校目指す/和歌山県印南町 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

関西

24年度に設計一括発注/統合中学28年度開校目指す/和歌山県印南町

 和歌山県印南町は、町内4中学校を1校に統合する中学校整備事業について、2024年度内に基本・実施設計を一括で委託したい考えだ。28年4月の開校を目指している。23年度から敷地造成工事に着手しており、24年度予算案には造成工事と通学路測量設計費用として5億7700万円を計上している。
 新中学校は1学年2クラスを確保し、校舎の規模は最も生徒数が多い印南中学校のRC造3階建て延べ2434㎡より大きくする見込み。南海トラフ地震への対応も含めて高台へ新たな校舎を新築する予定で、建設地は同町印南2763-3ほかの敷地3.9ha。
 3月中に施設規模や設備の配置計画などを盛り込んだ基本計画を公表する。23年12月から造成工事を進めており、11月末まで実施する。24、25年度に基本・実施設計と造成工事2期、26、27年度に校舎新築工事を進め28年4月に開校する。
 事業は、印南・切目・清流・稲原の4中学校を統合するもの。22年度の全校生徒数は最も多い印南中学校が約100人、最も少ない清流中学校が約20人となっている。このため、同町教育委員会は21年4月から「印南町立中学校適正規模検討委員会」を開き検討した結果、同年5月に統合中学校を建設することを決めた。