CNの取組み評価/インフラDX受賞も加点/入札・契約対応方針案/整備局 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

行政

CNの取組み評価/インフラDX受賞も加点/入札・契約対応方針案/整備局

 中国地方整備局は、「2024年度入札・契約への対応方針(案)」をまとめた。新たな取り組みでは、WTO対象の段階選抜方式(技術提案評価型)対象工事に「カーボンニュートラル(CN)に関する取り組み」を評価する項目を追加する。業務関係では、中国インフラDX(デジタルトランスフォーメーション)表彰の受賞実績を評価対象とする。
 新規項目の段階選抜方式対象工事でCN評価は、50年に向けた脱炭素社会実現への取り組みが進む中、インフラ分野の役割が大きい同分野の取り組みを評価する。評価方法は、SBT(サイエンス・ベースド・ターゲット)認定取得企業や燃費性能に優れた建設機械を工事現場で使用しているケースのいずれかを加点評価(配点1点)する。併せて段階選抜方式での優良工事施工団体表彰、安全管理優良請負者表彰、国土技術開発賞の受賞実績も加点評価(配点1点)する。4月から公告する工事から適用する。
 そのほか、入札手続き日数の増加と自己採点申請書作成による申請者の負担増など、メリットが少ない施工能力簡易型の運用を終了するほか、不調・不落の減少に伴い、地域防災担い手確保型の運用廃止、週休2日原則化による週休2日達成企業評価の取りやめ、施工能力評価型I型、II型に比べ品質向上がみられない特定専門工事審査型の終了を決めた。
 業務関係で新規に取り組むインフラDX表彰の評価は、過去2年の土木関係コンサルタント業務、測量業務、地質調査業務、補償関係建設コンサルタント業務の優良業務受賞者に加え、中国インフラDX表彰(中国i-Con表彰を含む)受賞経験の有無を追加する。これにより、さらなるDX推進につなげる。