六町駅前区有地活用/施設計画を見直し/工事費高騰で見積もり超過 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

関東・甲信越

六町駅前区有地活用/施設計画を見直し/工事費高騰で見積もり超過

 東京都足立区で計画が進む「六町駅前区有地活用事業」の施設計画が見直される。事業者である東神開発が区有地を借り受けて7階建てのにぎわい施設を整備する予定だったが、物価上昇に伴う建設費高騰の影響から、想定する見積額を大幅に超過。抜本的な見直しの必要性が生じた。7月に控えていた土地の引き渡しと工事着手は半年以上遅れる見込みで、施設開設は2026年度以降となりそうだ。
 同社が複数社に工事費の見積もりを依頼したところ、いずれも想定を大幅に上回る結果となった。現在は施設計画の再検討段階にあり、地下部分の整備なども含めて計画の見直しを進めている。
 区は今後、24年度中に見直し案を公表する予定。関係者らへの説明会を開催し、24-25年度に定期借地権契約を締結後、施設建設工事に着手したい考えだ。
 当初案では7階建ての施設で、1階に路面店・駐車場、2-3階に物販店、4階に飲食店、5-6階に生活サービス、7階に屋上テラスとコミュニティースペースを配置する予定で、約700台分の駐輪場も整備するとしていた。
 事業予定地は、六町4-1の敷地3143㎡。つくばエクスプレスの六町駅前に位置し、交通広場や六町公園に隣接している。