熊谷組で着工、設計はSUEP./木造商業施設芝生広場整備/広島県庁敷地活用 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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熊谷組で着工、設計はSUEP./木造商業施設芝生広場整備/広島県庁敷地活用

鯉城通りからの外観イメージ
 「広島県庁敷地有効活用事業」を推進する事業者のMOTOMACHI CONNECT(代表法人・NTT都市開発、構成法人・NTTアーバンバリューサポート)は、テラス付き木造平屋建ての商業施設、芝生広場を整備する同事業新築工事に着手した。11日には、広島市の県庁敷地内で起工式を開いた。設計はSUEP・(協同設計社・永瀬智基建築設計事務所)、施工は熊谷組が担当する。
 同事業は、県庁敷地内にある第1駐車場敷地2814㎡、第2駐車場敷地1600㎡、税務庁舎敷地2844㎡を県が貸し付け、事業用定期借地、土地賃貸借契約により、憩いの場の創出を図る。
 今回着手したのは、第1駐車場を活用した商業施設として木造平屋建て2棟(A棟225㎡、B棟364㎡)を建設し、その北側に芝生広場を整備する。木造の建物は分棟配置し、ピロティやテラスを設けることで、木のぬくもりを感じられる憩いの空間とする。また、計画地と外をつなぐ「ひろしまこみち(仮称)」を計画している。
 設計を手掛けたSUEP・は、末光弘和、陽子両氏が主宰し、国内外で活動する建築家ユニット。今回の工事着手を受け、「県庁の森に溶け込むように木造の建物や広場、こみちなどをそっと差し込むことで、人々が憩う場所をつくり出したい」とコメントしている。
 2025年春の開業を予定している。