
ナカノフドー建設の飯塚隆社長が、年初に掲げた個人的目標「初めての富士登山」に向けて動き出した。70歳を目前に控えての大きな挑戦だが、社内の登山愛好家に声をかけ、万全の態勢を敷いている。山登りチーム「笑路(わらじ)会・富士登山隊」一行は20日から2日間休暇を取得し、21日の登頂を目指す。
挑戦を間近に控えた18日、メンバーが役員室に集合した。全員参加の最終調整。大机の上には富士山のスナップ写真が大量に並ぶ。「これいいでしょ!これもいい…」。どれも飯塚社長が撮影したもので、写真を前に思いがあふれ出す。
根っからの富士山好きで、山が視界に入ると反射的にシャッターを構える。長年の習慣で携帯カメラの起動スピードには自信がある。
ただ、登る方には自信がなかった。一念発起のきっかけは本紙の年始インタビューで、「うっかり登ると口にしたら紙面に出てしまった」。古希を前にした挑戦が始まった。
社内の登山サークルと一緒にトレーニングを敢行した。高尾山、筑波山、2000メートル超の尾瀬・至仏山にも登頂した。道具一式も新調するなど、準備に抜かりはない。
「私はチームのお笑い担当。ダジャレが止まったら休憩のルール。置いていったらダメだよ」と周囲を和ます。気持ちを一つに頂を目指す。
◇新春TOPインタビュー2026 ナカノフドー建設 飯塚隆(いいづか・たかし)社長
掲載日 2026/01/01
【収益を改善、海外も拡大】
--2025年の振り返りを
「業績面は国内外ともに順調だった。中期経営計画では国内建設事業のさらなる収益性改善、海外事業の拡大を掲げるが、国内は受注時利益率が改善し目標値を超えた。設計施工案件が多く、顧客の要望を捉えてノウハウを発揮できた。手掛ける工事の規模も拡大している。海外はシンガポールで大型工事を受注し、計画値を達成する見込みだ」
--26年の展望は
「国内の利益改善、民間建築を中心とした海外事業の拡大により、業績を維持する。国内はデータセンターや半導体工場、物流施設、ホテルの需要がある。海外との顧客のつながりから国内での受注に至ったケースもある。国内と海外との営業の連携を引き続き強化していく」
「海外ではさらなる受注高の確保を目指す。シンガポールは強みである大型コンドミニアム、マレーシアではデータセンターの受注実績を伸ばす。他の拠点では物流施設や工場を受注したい」
--人材確保は
「採用の専門部署を設け、インターンシップや学校訪問、現場説明会などを各拠点と協力して行う。宣伝活動にも取り組み、企業の知名度を上げている。学食のトレーや駅ナカへの広告掲載を予定している」
--アライアンスの考えは
「23年にM&A(企業の合併・買収)した長野県のトライネットホールディングスは土木事業を中心に、業績に貢献している。その近隣の企業のほか、他エリアへの拡大を検討する。また、プレキャストなど特定の技術に強みがある企業、設備関連企業など、労務不足を補う面からも考える」
「海外事業は、10年後の売上比率を50%まで引き上げるべく、地域の拡大を検討している。地元企業も含めたM&Aが新たなエリアへの進出のきっかけになる」
富士山に登ることを目標としている。そのためにも健康の「健」を今年の一字に選んだ。
