長谷工コーポレーションは、内床プレキャスト(PCa)製造を目的に、自社工場の施工に着手した。2025年6月の竣工、同年10月の本格稼働を目指す。同工場では、年間で3000戸超えの内床PCa製造を予定している。内床は、関東全域の同社のマンション建設現場を対象に使う。
同工場の運営は、長谷工コーポレーションのほか、伊藤忠丸紅住商テクノスチール(東京都千代田区、田中康博社長)、ヤマックス(熊本市、茂森拓社長)、大協建設(千葉市、茂木宏之代表取締役)の4社が共同出資する運営会社が担う。
新設する工場の所在地は茨城県かすみがうら市深谷1062-1ほか4筆。敷地面積は4万6429㎡。規模はS造1階建て延べ8810㎡。設計はNECファシリティーズ、施工は長谷工コーポレーションが担当する。
同社はこれまで、マンション建設現場の生産性向上と品質安定化のため、板状マンションの外部階段やタワーマンションの柱、梁、内床、外床といった部材のPCa化に取り組んできた。
今後、新たに板状マンションの内床のPCa化を進める。同工場を新設することで、安定的に部材を供給していく。将来的には内床PCaの製造量を年間で5000戸超えまで増やす予定だ。