名古屋市住宅都市局は、PFIのBT(建設・譲渡)方式を採用するWTO対象の「名古屋市営東芳野荘整備事業」を総合評価一般競争入札した結果、26億0800万円(税別)で日東建設が代表を務めるグループに決めた。構成員は市川三千男建築設計事務所、ニッショー、関電不動産開発。建て替えに伴う余剰地の活用については分譲マンションの整備を提案した。
12月市議会の議決後に事業契約を結ぶ。2025年9月に既存施設の解体に着手し、26年12月に活用用地売買契約を結ぶ。29年1月の市営住宅竣工を目指す。
1969年に建設された東芳野荘は、耐震性が低く老朽化しているため、建て替える。概要は、新築住宅の設計と建設、既存施設の解体工事など。付帯事業として、市から取得した余剰地に民間施設などを整備・運営する。
同グループの提案によると、市営住宅の規模はRC造10階建て延べ6470㎡。戸数は99戸。敷地面積は5184㎡。工事場所は東区芳野2-7-20。
分譲マンションを整備する余剰地の敷地面積は3013㎡を想定している。活用用地提案購入額は9億4400万円。
PFI手法による市営住宅の建て替えと余剰地の有効活用は、市では初の試みとなる。PFI事業アドバイザリー業務は、地域計画建築研究所・地域経済研究所団体グループが担当した。