【災害時トイレ】避難所でも快適なトイレと防災を考えるイベント開催 奈良建設ら | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【災害時トイレ】避難所でも快適なトイレと防災を考えるイベント開催 奈良建設ら

 奈良建設(横浜市、植本正太郎社長)の100%子会社であるセットアップ横浜(同、杉本隆社長)は1日、奈良建設本社屋で「第3回災害快適トイレ計画と事業継続計画(BCP)」と題したイベントを開いた=写真。地域住民など約90人が参加し、避難場所に応じたトイレの対処方法などに耳を傾けた。
 植本社長は、災害時の初動対応など建設業の役割を説明した上で、「地域住民や行政の皆さんと顔の見える関係を保つことが非常に重要であり、今回の講演を参考に防災意識の向上につなげてほしい」とあいさつした。
 来賓を代表して、大野雅之日本赤十字社神奈川県支部事務局次長、横溝一則新横浜町内会副会長があいさつした後、佐藤大介横浜市港北区総務部危機管理・地域防災担当係長が「災害に備えて」、加藤篤日本トイレ研究所代表理事が「災害時の快適トイレ計画と避難所の運営」、市川ゆかり防災士が「女性や子ども、障害者が安心して使える『快適な理想のトイレ』の提案」、岡野眞地震被害BCP研究会代表幹事が「建物内部の地震対策とBCP」をテーマにそれぞれ講演した。
 講演の間には、災害用無水小便器「仮設式ウリマット」、組み立てトランク型自動ラップ式トイレ「ラップポン・トレッカー3」、耐震用ドア開閉補助装置「デレル8」などを展示・紹介した。
 このイベントは「防災の日」の一環として、災害時のトイレ問題という視点から、災害時に誰もが安心して使えるトイレ環境を考えるのが狙い。被災生活の中で避難場所に応じたトイレの対処方法や避難場所の運営を学び、女性や子ども、障害者に配慮したトイレ環境づくりなどさまざまな防災対策が一層進むことを目指している。

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