【旧丸井宇都宮店建て替え】1.3万㎡複合ビルに/池上町地区整備事業組合 | 建設通信新聞Digital

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【旧丸井宇都宮店建て替え】1.3万㎡複合ビルに/池上町地区整備事業組合

新施設(ホテル)の完成イメージ


 宇都宮市中心市街地にある中村第1ビル解体後の建設計画が明らかになった。RC造地下1階地上14階建て延べ約1万3000㎡規模の複合ビルを新築する。施行者の池上町地区優良建築物等整備事業組合(采東諭智子理事長)が16日、同市のうつのみや表参道スクエアにある宇都宮市民プラザ会議室で周辺説明会を開き、建築物の概要や今後の事業スケジュールを説明した。

 新施設は高さ約50m。敷地面積は約1500㎡で、建築面積は約1000㎡。1階にレストランを設け、2-14階には約300室の宿泊施設(ホテル)を設置する。建物両脇には約70台のタワーパーキングを設ける予定だ。

 同事業は、▽地域のまちづくりルールを策定し、魅力的な都市景観の形成に寄与▽老朽した建物の更新による耐震化▽まちの機能としての飲食店やホテルを建築し、にぎわいを創出▽壁面後退により、ゆとりある歩行者空間を創出–の四つを特色とする。

 同組合は2024年11月に設立し、同月に都市計画構想案を作成した。

 今後、25年1月に都市計画手続きを開始し、5月の都市計画決定を目指す。既存ビルの解体工事は同年4月から進める。26年4月から本体工事に着手し、28年10月の竣工を予定している。

 説明会に理事長代理として参加した丸井物産(宇都宮市)の采東勲興取締役経営企画部長は「現在のビルは老朽化が進み、有効活用できない状況になっている。LRT(次世代型路面電車)のライトライン西側延伸との相乗効果も含めて、昭和時代の建物から新しい時代の建物へと建て替えることで、まちの活性化につなげていきたい」とコメントした。

 中村第1ビルは、1967年に建設されたRC造地下1階地上9階建てのビル。二荒山神社と東武宇都宮駅の中間に位置し、かつて「丸井宇都宮店」のほか、劇場、映画館などが入居するなど、にぎわい拠点形成の一翼を担っていた。建物の老朽化で現在は空きテナント状態となっている。

 建設地は池上町2。現在の容積率最高限度は600%、建ぺい率の最高限度は80%となっているが、都市計画の変更に伴い、容積率最高限度は750%、建ぺい率の最高限度は70%となる見込みだ。
 

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