大和ハウス工業は、茨城県つくば市の日本自動車研究所(JARI)未利用地で計画している大規模複合開発「SSC(スーパーサイエンスシティ)つくば学園南プロジェクト」のうち、店舗付き共同住宅の新築工事に、長谷工コーポレーションの設計施工で6月中旬に着工する。2027年9月下旬の完成を目指す。現地では、淺沼組が造成工事を進めている。
店舗付き共同住宅の規模はRC造15階建て延べ6万0174㎡で、高さは44.85m。プロジェクト名は「(仮称)つくば学園南2丁目計画新築工事」。建築面積は8331㎡。敷地面積は2万3513㎡。
「SSC(スーパーサイエンスシティ)つくば学園南プロジェクト」の建設地は、つくばエクスプレス研究学園駅南口近くにあるつくば市学園南2-8-4で、敷地面積は15万5390㎡。研究学園駅から徒歩約9分、首都圏中央連絡自動車道「つくば中央IC」から約3㎞、常磐自動車道「谷田部IC」から約6㎞の場所に立地している。分譲マンションや教育施設、商業施設、研究施設、産業・物流施設、保育施設を整備する。
建設地となるJARI未利用地は、同研究所が23年度に活用事業者を公募し、特定した大和ハウス工業に売却していた。
同社の提案によると、敷地のうち北西側に487戸の分譲マンション、北東側に私立中高一貫校、同校の南側に保育施設、敷地中央に二つの広場、商業施設、研究施設Aと同B、南側に産業・物流施設を配置する。マンションには4層5階建てで288台収容の立体駐車場も2棟建設する予定だ。
私立中高一貫校のエリアには、学校棟やアトリエ・武道・部室棟、体育館・トレーニング棟、メディアセンター、食堂棟、ラグビー場、多目的グラウンドなどを配置する。
商業施設はスーパーマーケットや店舗、フィットネス、学習塾などが入るA棟と、飲食店が入るB棟を設ける。
私立中高一貫校については、茗溪学園中学校高等学校(茨城県つくば市稲荷前1-1)が29年4月の移転を目指して協議を進めている。