福島市は、JR福島駅東口再開発事業公共エリアの基本設計見直し案を公表した。昨年6月に規模や空間を変更した見直し方針の「延長上」にあるA案、「駅前の顔・シンボルとなり、よりフレキシブルに使える、設計会社の意欲的な提案」のB案、「B案の特徴を生かしつつ、一部を修正しコンパクトにした」C案の3案があり、概算の市施設面積は1万4500㎡と1万6000㎡程度、市の施設取得見込み額(2024年3月時点)は270億-330億円程度と試算した。25年度中に実施設計をまとめ、28年度に完成、11年度の開業を目指している。
いずれの案も大規模な学会(1000人超)や全国大会(2000人超)などの誘致に向けた会議室などの構成・規模や、1000人規模のバンケット(大宴会場)開催、ボール分割利用時の遮音といった見直し方針後の検討内容を反映させた。
見直し方針の延長上にあるA案は、大屋根の上部に人やモノが載らない構造で、市の施設面積は1万4500㎡程度、取得費は270億-290億円程度を見込む。
駅前の顔・シンボルとなるB案は、ホールに可変スペースを設け雁行させることで、フレキシブルに組み合わせ、さまざまな大きさの空間を生み出す。大屋根の上部も広場として利用し、雁行型ホールの柱配置を生かす。面積は1万6000㎡程度、取得費は290億-330億円程度を見込む。
B案の特徴を生かしつつ、ホールの高さの変化や大会議室兼バンケットルームの前庭など空間的な豊かさを重視するなど修正し、コンパクトにしたC案の面積は1万4500㎡程度、取得見込み額は270億-300億円程度と試算している。
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