【The Okura Tokyo】9月12日に開業 培ってきた伝統美や和の精神を引き継ぎ 新たな歴史を刻む | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【The Okura Tokyo】9月12日に開業 培ってきた伝統美や和の精神を引き継ぎ 新たな歴史を刻む

 ホテルオークラは、東京都港区で建て替え工事を進めていたホテルとオフィスからなる「The Okura Tokyo」を12日に開業する。6日にプレス向け内覧会を開き、ホテル内部を公開した。

オークラプレステージタワー(左)と オークラヘリテージウイング

 ホテルオークラ東京の成瀬正治社長は「最高の施設が完成したと自負している。国内外の賓客に支持してもらえるよう取り組み、新たな歴史を刻みたい」と話した。梅原真次総支配人は「オークラが培ってきた伝統美や和の精神を引き継ぎつつ、最新の設備・機能に刷新したThe Okura Tokyoで、国内外の皆さんから愛されるホテルを目指す」と決意を示した。
 施設は、高層棟「オークラプレステージタワー」と中層棟「オークラヘリテージウイング」の2棟のほか、敷地面積の約半分に及ぶ1.3haの緑地・庭園などで構成する。
 プレステージタワーの規模は、S・RC・SRC造地下1階地上41階建て延べ約15万3000㎡。このうち27階から41階と地下1階から地上7階(一部オフィス)のホテル部分には、368の客室やフィットネスアンドスパ、宴会場やレストランなどを配置する。大宴会場「平安の間」は延べ約2000㎡に及び、旧本館と比べ1.5倍の広さを確保したという。
 ヘリテージウイングの規模は、S・RC・SRC造地下1階地上17階建て延べ約2万7000㎡。日本の美にこだわり、140の客室のほか、日本料理レストランや茶室を設けた。
 ホテルロビー2カ所の設計は、旧本館ロビーを設計した谷口吉郎氏の子息で、「ニューヨーク近代美術館」「GINZASIX」を設計した谷口吉生氏が手掛けた。なかでもメインロビーには旧本館ロビーを復元。谷口吉生氏は復元について「やりがいがあった」という一方、「ただ再現するのではなく、父のロビーをより素晴らしいものにすることに挑戦した」という。特に切子玉型の照明具「オークラ・ランターン」は、旧本館で使用していたものをLED電球に変え再利用しているという。

旧本館を再現したメインロビー

 設計は大成建設・谷口建築設計研究所・観光企画設計・日本設計・森村設計・NTTファシリティーズJV、施工は大成建設が担当。
 所在地は虎ノ門2-10-4の敷地2万0442㎡。

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