【江東区内に相次ぎデータC】塩浜1期は27年3月完成/千石は2万㎡、25年内着工 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【江東区内に相次ぎデータC】塩浜1期は27年3月完成/千石は2万㎡、25年内着工

 東京都江東区で、データセンターの整備が活発化している。塩浜2丁目では、Hugo1A合同会社などによる1期目の工事が進んでおり、千石3丁目でもシンガポールに本拠を置くエンピリオン・デジタルによる大規模施設の整備が見込まれる。これら以外でもデータセンターの整備が進められており、今後の動向が注目される。 塩浜2丁目の事業者は、Hugo1A合同会社とHugo1B合同会社。1期目の建物の規模は、S・RC造延べ9765平方m。高さは31mで、杭基礎を採用する。設計は日建設計、施工は前田建設工業が担当しており、2027年3月末の完成を目指す。

1期工事が進む塩浜2丁目


 工事場所は、東京メトロ東西線東陽町駅から南側徒歩約10分に位置する、塩浜2-483-17の一部。江東区役所から南へ約1㎞にある、東京地下鉄の資材センター跡地西側に整備する。敷地面積は4820㎡で、3315㎡を建築面積に充てる。用途地域は準工業地域で、建ぺい率が60%、容積率が300%と400%。

 道路を挟んだ西側や北側には、共同住宅などが建ち並ぶ。南側には、東京地下鉄の深川工場がある。

千石3丁目の建設予定地。駐車場として使用されている


 千石3丁目で想定される整備予定地の大部分は、駐車場として現在利用されている。所在地は、千石3-19ほか。江東区役所から北へ約500mに位置しており、北側に大規模な共同住宅がある。用途地域は準工業地域で、建ぺい率は60%、容積率は300%。

 エンピリオン・デジタルが24年9月に発表したプレスリリースによると、AI(人工知能)対応データセンターの建設が計画されている。想定規模は5階建て延べ2万1000㎡。今年中に着工し、27年後半までの稼働を予定するとしている。

 計画地の北西側では、地下鉄8号線(有楽町線)豊洲~住吉間の延伸に伴い、(仮称)千石駅の設置が計画されている。江東区は、駅周辺の地区まちづくりを推進するため、「(仮称)千石駅周辺のまちづくり方針」の策定を進めており、25年度末までに方針のとりまとめを目指す。
 

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