【大崎ガーデンシティ完成】地元の人脈を「宝」に 駅と連続した複合市街地を実現 | 建設通信新聞Digital

5月1日 水曜日

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【大崎ガーデンシティ完成】地元の人脈を「宝」に 駅と連続した複合市街地を実現

 西品川一丁目地区市街地再開発組合(小林定美理事長)が進めてきた「大崎ガーデンシティ」が完成、新たなまちとして本格稼働した。東京都品川区の国際自動車教習所跡地など約3.9haに、オフィス棟と住宅棟の2棟総延べ約21万㎡の施設を建設。「第1ステージ」に位置付けるJR大崎駅前の発展を、「第2ステージ」として整備地域外に広げる再開発事業第1弾となる。地権者であり参加組合員の住友不動産は、「まちづくりの自信になった」ことで、大崎エリアに根を張った開発を仕掛けていく考えだ。

左がオフィス棟、右が住宅棟

 住友不動産は16日、住宅棟の完成にともない、報道関係者向けに説明会を開いた。
 大崎エリアについて松下進一都市開発事業本部開発推進事業所長は「複数の開発を手掛けるなど重点地域としてとらえている」、田畑篤同所長代理は「今回の再開発で地元との人脈ができた。この“宝”を生かし、次の拠点として根を張り開発を仕掛けていく。開発はオフィスが中心になるだろう」と今後の展開を述べた。小林理事長は「東京の凱旋門のようなシンボルとして、これからもまちを育てたい」と語った。
 大崎ガーデンシティの総事業費は約1336億円。駅と連続した複合市街地の形成や、木密地域の解消など防災機能を高めた安全・安心なまちづくりを実現した。
 2棟のうち住宅棟は、RC造地下2階地上22階建て塔屋1層延べ4万1430㎡。設計は日建設計、施工は前田建設工業が担当した。住戸数423戸の都市型レジデンスとして、免震構造や72時間電力供給できる非常用発電機を採用するなど、安心と快適性を備える。
 エントランスホールは、2層吹き抜けによる開放感と、木のしつらえが演出する素材が持つ重厚感や温かみのある上質な空間をつくり出す。
 1月に完成したオフィス棟は、S・RC・SRC造地下2階地上24階建て塔屋2層延べ17万8140㎡。設計は日建設計、施工は大成建設が担当。
 再開発の対象地は、西品川1~3、大崎1、広町2。

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