【調布駅】西側に「水木ゾーン」や「映画ゾーン」東側に「情報発信」「健康ゾーン」を計画 | 建設通信新聞Digital

4月18日 木曜日

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【調布駅】西側に「水木ゾーン」や「映画ゾーン」東側に「情報発信」「健康ゾーン」を計画

都市公園イメージ(c)水木プロ

 東京都調布市は、京王線連続立体交差事業における鉄道敷地整備計画の中で、調布駅西側について、市ゆかりの漫画家・水木しげるにちなんだ「水木ゾーン」や“映画のまち調布”を生かした「映画ゾーン」を計画している。
 同計画は調布、布田、国領3駅の地下化によって生まれた地上部を有効利用するもので、4ゾーンで構成する。対象区域は幅約10-20m、長さ約2.8㎞になる。総事業費は約50億円。2015年度に始まった同事業は、10年かけて新たなにぎわいを創造する庭園回廊として整備する。
 水木ゾーンは市役所前通り西側に位置し、長さ107m、面積1800㎡。「ゲゲゲの小径」「鬼太郎ひろば」などで構成する。「いったんもめん」のすべり台や「ぬりかべ」のクライミングのほか、妖怪をモチーフにした像やベンチを配置することで、人が集い、安らげる空間を演出する。
 映画ゾーンは京王相模原線の地上部で、長さ170m、面積1800㎡。地域最大級のシネマコンプレックス(複合映画館)「シアタス調布」が9月29日に開業するなど“映画のまち”を生かし、ロケ地や関連施設の情報パネルを設置する。
 鉄道敷地整備は、京王電鉄から複数回に分け用地を取得して工事を24年度まで行う。15年度は国領、布田両駅周辺に自転車駐車場を先行して整備した。17年度は調布駅西側の760㎡に自転車を約300台、東側の1520㎡に約670台収容の施設を整備する。また、同年度末には「水木」「映画」ゾーン内の公園2カ所の設計にも取りかかる考えだ。調布駅東側に設ける「情報発信」「健康」ゾーンは、情報パネルや交流イベント施設をイメージしている。
 計画は、市が立ち上げ、市民らで構成する鉄道敷地利用検討会がまとめた「鉄道敷地利用に向けての提言書」の中で示された。

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