【東京・南砂町の工場跡地25万㎡】開発工事は日建設計、みらい建設/IHI | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【東京・南砂町の工場跡地25万㎡】開発工事は日建設計、みらい建設/IHI

区域面積は25万㎡超


 東京都江東区の東京メトロ東西線南砂町駅南側で、区域面積が25万㎡を超える大規模開発が進行中だ。IHIが2014年に閉鎖した砂町工場跡地を中心に計画しているもので、区域内にはSGホールディングスグループと共同で開発した大規模物流センター「Xフロンティア」があるほか、一部エリアでは工事を実施している。区が20年に策定した「新砂二・三丁目地区まちづくり方針」では、多様な都市機能の導入といった土地利用や道路を新設する方針が示されており、今後の動向が注目される。

 IHIによる開発工事の区域面積は、25万8625㎡。開発工事の設計は日建設計、施工はみらい建設工業が担当している。用途地域は工業専用地域で、建ぺい率60%、容積率200%。

 Xフロンティア南側の砂町工場や日本通運東京流通センターの跡地で、工事が実施されている。所在地は新砂2-3-43ほかで、西側で都道306号(明治通り)に接している。

 区は、14年に閉鎖したIHI砂町工場跡地の大型開発を契機に、エリア全体でのまちづくりの検討に着手し、「新砂二・三丁目地区まちづくり方針」を策定した。

 まちづくり方針では、同地区の将来像を「商業・業務・物流・医療・住宅など多様な都市機能が調和する、水とみどりの潤いあるまち」とした。地区内を七つのゾーンに区分し、それぞれ具体的な土地利用方針を示したほか、新設道路整備などを定めていた。

 道路は、南砂町駅入口交差点の南側から、塩浜通りと明治通りが交わる新砂一丁目交差点までを接続する想定で、その区域周辺にはIHIが所有する土地(新砂3-2-10ほか)や都有地がある。

 IHI所有地の用途地域は工業地域で、建ぺい率60%、容積率300%。土地の取得日は23年10月27日。現在は更地で、周囲には金網フェンスが設置されている。東側で特別区道江554号に接し、西側では、白浜特定目的会社がデータセンター(S一部RC造8階建て延べ1万4383㎡)の建設を進めている。

 IHI所有地の道路を挟んだ東側にある都有地は、かつては駐車場だったとみられる。用途地域は第一種住居地域で、建ぺい率60%、容積率300%。

 

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