SPC(特別目的会社)の愛知国際アリーナ(鷺徳次社長)が、名古屋市の名城公園内に整備してきた愛知県新体育館(名称・IGアリーナ)が完成した。3月29日に現地で引き渡し式が開かれ、大村秀章知事が鷺社長から鍵を受け取った。
BT(建設・譲渡)方式+コンセッション(運営権付与)方式を採用し、現在の県体育館を名古屋城二之丸(同市中区)から名城公園北園(北区)の一部に移転新築した。
規模は、RC一部S造5階建て延べ約6万3000㎡。メインアリーナやサブアリーナ、多目的ホールなどで構成する。メインアリーナは天井高さ30m、最大収容人数1万7000人(立ち見含む)で国内最大級となる。
設計は前田建設工業・隈研吾建築都市設計事務所・大建設計JV、施工は前田建設工業が担当した。
主催者あいさつで鷺社長は「地域活性化の中核を担えるよう運営していく」と語った。大村知事は「ここから素晴らしいスポーツシーンやエンターテインメントを届けたい」と意気込みを示した。
施工者を代表し前田建設工業の前田操治社長は「多くの関係者の協力のおかげで今日の日を迎えられた。地域の発展につながる施設になると確信している」と謝辞を述べた。
IGアリーナは、7月13日に始まる大相撲名古屋場所でグランドオープンする。2026年に開かれるアジア競技大会の柔道などの会場にもなる。
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