アーキット合同会社(札幌市、三浦友直代表)と萩原建設工業は、建設現場の実践的な安全管理の取り組みとして、「人・車・重機・カラーコーン判定AI(人工知能)」を搭載した「重機の後方警戒AI(仮称)」を共同開発した。
システムは、従来の人だけを対象としていたAIバックカメラを多機能化した。重機に取り付けた180度カメラの映像をAIで解析し、人・車両・重機・カラーコーンを検知して警報を出すことで、重機同士の接触防止や施工現場の安全管理に役立てる。
従来の工事現場の接近検知システムは、重機にセンサーを取り付け、ICタグなどを持った作業員がセンサー範囲に入った際、警告するシステムや、バックカメラ映像から人を検知するシステムが主流だった。
しかし、ICタグを持っていない作業員は検知することができず、またバックカメラ映像による検知も人しか対象にならないため、接近する車両や他の重機を検知できず、接触事故が起こる可能性があった。
システムは、現場で扱われる重機・車両・人・カラーコーンをAIが判定し、運転手や周辺の作業員に警告を発することで、建設現場での接触事故削減を目指す。萩原建設工業の知見を基に、アーキット合同会社がAIを開発した。
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