【東京メトロ】東西線初のホームドア設置! 回送列車で九段下駅へ | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【東京メトロ】東西線初のホームドア設置! 回送列車で九段下駅へ

ホームドアを回送列車に積み込む

 東京メトロは9月29日、千葉県市川市の行徳車両基地構内でホームドアの積み込み作業を公開した。ドアを積み込んだ回送列車は、東京都千代田区の東西線九段下駅上り線に向けて出発した。30日午前1時から同駅で設置作業が始まり、レールとの距離計測の確認などを経て、3時30分に完了した。同社は東京メトロ全路線全駅に設置する計画を打ち出しており、九段下駅は東西線で初の導入になる。
 積み込んだホームドアはナブテスコ製。重さは1基500-680㎞で、今回は10両分を運ぶ。透過型ハーフハイトタイプを採用する。九段下駅上り線に設置したホームドアは、2017年度内に稼働する予定だ。また、下り線は来月、半蔵門線の同駅は18年1月に設置するという。
 ホームドアの積み込みは、回送列車に架台(ステージ)を横付けする作業から始まった。4台の搬入トラックが入場し、荷台に積まれた真新しいホームドアを大型クレーンで架台に移動、養生した列車内に搬入した。最後に列車内に固定して作業を終えた。
 同社は鉄道施設や工事現場、安全対策などを多くの利用者に知ってもらうことを目的に「東京メトロメディアツアー」を企画。今回の「ホームドア設置工事」はその第1回となる。今後もメディアを通じて、取り組みを広く周知したいという。
 6月に発表した同社ホームドア設置計画では、既に着手している銀座線を含めた日比谷・東西・千代田・半蔵門の5路線を対象に事業費約602億円を投じる。全駅整備済み路線の丸ノ内・有楽町・南北・副都心線を含め、25年度末までに全179駅の設置を目指す。現在の進捗率は約50%。

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