【スピード感を持ってまちづくり】東京メトロ・千代田線北綾瀬駅で10両編成出発式! | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【スピード感を持ってまちづくり】東京メトロ・千代田線北綾瀬駅で10両編成出発式!

 東京地下鉄は、千代田線北綾瀬駅(東京都足立区)で進めてきたホームの10両編成対応工事を完了し、15日に同駅で出発式を開いた。北綾瀬~綾瀬駅間は従来の区間列車に加え、16日から一部10両編成で運転することで、代々木上原駅方面への直通運転が始まる。設計はメトロ開発、施工は大林組が担当している。総事業費は約90億円。

テープカット

 式典であいさつに立った山村明義東京地下鉄社長は「乗降客数は駅の開設当時から大幅に増加し、駅構内や駅前横断歩道の混雑が大きな課題となっていた。10両編成化により、乗り換えの軽減や遅延防止が利便性向上に寄与すると期待している」、長谷川勝美足立副区長は「区でもしょうぶ沼公園の改良やタクシー乗り場の整備を進める。駅のポテンシャルへの大きな期待感を受け止め、一層のスピード感を持ってまちづくりに取り組む」と語った。
 主に建築を担当する吉村正改良建設部第一工事事所長は「周辺住民への丁寧な説明を心がけながら工事を進めてきた」と振り返り、土木を担当する桑名勝工務部第一建築工事所長は「営業線が隣接し、電線など普段慣れないインフラへの安全対策など、関係機関との調整に気を配ってきた。引き続き駅の利便性向上に向け安全に注意しながら工事を進める」と語った。
 出発式では、しょうぶ沼公園側の新しい出入り口と、延伸したホームの様子を報道陣に公開した。ホームにはしょうぶの葉をモチーフとした柱構造の膜屋根を設置し、自然光を取り込むデザインだ。
 今後、駅ビルの改装や高架下の店舗新設、環状7号線の北側にも出入り口の増設などを引き続き進め、駅全体のリニューアル完了は2020年12月を目指している。

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