今回のコンペでは、「街との関係に配慮した、UR賃貸住宅のリノベーション提案」をテーマに、幕張ベイタウンパティオス20番街を題材として、魅力的な居住空間と新しいライフスタイルのアイデアを求めた。提案者は日本女子大、法政大と、新たに参加した千葉大の計3校で、提案24作品を1次審査で15作品に絞り込み、2次審査のヒアリングを経て、最優秀賞2作品、優秀賞2作品を決めた。優秀賞は村上琴美さん(日本女子大)の「コーディネートする住まい」、藤田彩加さん(法政大)の「flatcage住空間拡張装置」を選んだ。
審査終了後に表彰式を開き、横山和彦常務取締役が表彰状などを贈呈した。最優秀作品のうち1作品はモデル事業として既存住宅で具体化する。このほかの作品もアイデアを含め、同社のリノベーション事業に役立てる。
JSの望月常弥常務取締役は冒頭、リノベーションへの認識を深めることなどコンペの目的を示し、「この機会を通じて若い人たちがストック改修の仕事に興味を持ち、皆さんの能力を役立ててほしい。そして、ことしから千葉大学が参加した。これからも、どんどん輪が広がってほしい」と期待を寄せた。