【日建連東北】けんせつ小町フォーラムを開催 5年間の活動振り返り、「無意識の偏見」を考える | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【日建連東北】けんせつ小町フォーラムを開催 5年間の活動振り返り、「無意識の偏見」を考える

 日本建設業連合会東北支部の「けんせつ小町(小)委員会」(委員長・大野雅紀熊谷組常務執行役員東北支店長)は9月30日、仙台市内のホテルメトロポリタン仙台で第5回けんせつ小町フォーラムを開いた。会員企業の男性・女性社員ら約80人が参加し、同委員会の5年間の活動を振り返るとともに、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)について考えた。
 冒頭、あいさつに立った大野委員長は「けんせつ小町の活動をスタートして5年になる。建設現場ではさまざまな取り組みにより、女性も働きやすくなりつつあるが、偏見が障害になっている部分もある。交流を深めることでけんせつ小町の活動を活発化し、さらに働きやすい環境を実現したい」と語った。
 続いて同委員会の西條暁子さんが5年間の活動を報告。インスタグラムを使った情報発信や現場見学会、現場パトロールなどを実施したほか、「家庭と仕事の両立」「自分らしいキャリアを描こう」などをテーマにフォーラムを開き、女性活躍推進に向けたあり方を探ってきた。
 今回はワーク・ライフ・バランス推進などのコンサルティング事業を手掛けるアパショナータのパク・スックチャ代表が「アンコンシャス・バイアス」をテーマに講演した。

講演するパク・スックチャさん

 この中でパクさんは「アンコンシャス・バイアスとは自分自身が気付かずに持つ偏った見方・考え方であり、大半は視覚からの情報に左右される。この影響を抑えるためには自分に偏見があることを認め、意識を高めることが重要だ。特に人の判断や評価をする時はゆっくり、しっかり意識の脳を使って対応する必要がある」と強調した。
 その上で「誰もが受け入れられ、違いが生かされ、気持ち良く能力が発揮できる環境づくりを目指してほしい」と呼び掛けた。

◆東北放送新社屋の現場を見学
 フォーラムに先立ち会員企業のけんせつ小町35人は、仙台市内で大林組・山下設計JVの設計施工で整備が進む「東北放送新社屋建設計画建設工事」(星野明弘所長)の現場を見学した。スタジオを構築する際の防音・防振対策や、ブレーキダンパーによる制振システムなどを見て回った。また、星野所長から残業時間削減の工夫やICTツールを最大限に活用した現場運営、建設現場の魅力発信などの取り組みについて説明を受けた。
 東北放送新社屋の規模はS一部RC造地下1階地上5階建て塔屋1層延べ9755㎡。CMと監理業務は三菱地所設計が担当。当日までの進捗率は77%。工期は2020年1月31日まで。建設地は太白区八木山香澄町26-1。

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