【自分らしいキャリアを描く!】日建連東北が「けんせつ小町」フォーラムを開催 熊谷組・星野さんが講演 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【自分らしいキャリアを描く!】日建連東北が「けんせつ小町」フォーラムを開催 熊谷組・星野さんが講演

 日本建設業連合会東北支部の「けんせつ小町(小)委員会」(委員長・大野雅紀熊谷組常務執行役員東北支店長)は10日、仙台市内のホテルメトロポリタン仙台で第4回けんせつ小町フォーラムを開いた。テーマは『自分らしいキャリアを描こう』。熊谷組建築事業本部ソリューション部副部長の星野恵美さんが「けんせつ小町が推進 クマガイ・スター・プロジェクト」と題して講演し、ミャンマーで社会貢献活動として学校を建設した経験を報告した。

講演する星野さん

 星野さんは学生時代に建築を学び、「貧しい国の子どもたちのために学校をつくりたい」という夢を抱きながら熊谷組に入社した。その夢がプロジェクトとして動きだしたのは2015年1月。同社がミャンマーで「タウングー教員養成大学工事」を受注したことをきっかけに、同工事の建設現場周辺での校舎建設支援を会社に提案した。
 これが認められ、NPOと協働して学校づくりに取り組む独自の仕組みを構築し「ティライン小中学校」の新校舎を完成させた。
 「熊谷組が建設業界の星になるように」「学校で学ぶ子どもたちに人生で輝く星になってほしい」などの思いを込め、この支援の枠組みを「クマガイ・スター・プロジェクト(クマスタ)」と命名。クマスタのマスコットキャラクター“くま所長”はその後、同社のコーポレートキャラクターになった。
 クマスタは第2弾まで進み、活動に共感した企業2社の協力も得てヤンゴンにも学校を建設した。
 星野さんは「夢を持ち、あきらめずに頑張れば、いつかかなう。新しいことを始める時は、情熱を持って取り組むことが大切だ」と語った。

◆常磐道4車線化・岩沼工事を見学
 フォーラムに先立ち、会員企業21社のけんせつ小町40人は、常磐自動車道山元IC~岩沼IC4車線化事業の岩沼工事(施工=大成建設)の現場を見学した。
 同工事は宮城県亘理町逢隈牛袋から岩沼市押分間約3.5㎞の4車線化で、約3㌔の盛土区間と河川幅約500m区間における阿武隈大橋下部工を施工する。現場条件などから農繁期および出水期の6-10月を避けて工事を行う必要があり、冬季が工事進捗のポイント。この日も約100人の作業員が急ピッチで作業に取り組んでいた。
 同現場には女性専用の快適トイレを4基設置しているほか、同社の富井賀子さんが女性の視点でさまざまな提案を行っているという。
 見学会ではプレキャストによるボックスカルバートや、ニューマチックケーソン工法を採用するP4橋脚を構築している現場内を見て回った。

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