【働きかた】女性活躍のかぎを握る上司たちが議論 日建連東北の小町フォーラム | 建設通信新聞Digital

4月16日 火曜日

公式ブログ

【働きかた】女性活躍のかぎを握る上司たちが議論 日建連東北の小町フォーラム

 日本建設業連合会東北支部の「けんせつ小町(小)委員会」(委員長・渋川智熊谷組専務執行役員東北支店長)は27日、仙台市内のホテルメトロポリタン仙台でけんせつ小町フォーラムを開いた=写真。建設業で働く女性が活躍する上でポイントになるのが上司の理解とサポート。部下一人ひとりの仕事と家庭の状況を把握し、マネジメントできる上司“イクボス”に焦点を当て、働きやすい職場づくりのあり方を探った。
 同フォーラムの開催は3回目。1、2回目は仕事と家庭の両立や出産・育児など、建設業で働く女性が抱える課題・悩みを中心に議論したが、今回は女性活躍のかぎを握る上司の意見を聞こうと開催した。
 冒頭、あいさつに立った渋川委員長は約40人の参加者を前に「建設業界だけでなく、発注機関でも女性活躍に向けたバックアップが進んでいる。より働きやすい職場をつくるため、積極的な意見を出してほしい」と呼び掛けた。
 続いて、厚生労働省のイクボスアワード2016でグランプリを受賞した森田誠戸田建設東京支店建築工事部長が講演し、風通しの良い職場づくりに向けて実践している事例などを紹介した。
 森田氏が所長を務めた現場では、打ち合わせを毎日することでコミュニケーションを高めているほか、3カ月先の休暇を全員で共有し、休みやすい雰囲気づくりを心掛けているという。
 森田氏は「大事なのはコミュニケーションであり、『良いことも悪いことも風通し良く』というスローガンを掲げて仕事をしている。みんなが同じ目標に向かって突き進めば総合力を発揮できる」と強調した。
 この後、同委員会の西條暁子さん(熊谷組東北支店)をコーディネーターに、渋川委員長と森田氏、柴田剛典氏(鹿島東北支店大原綜合病院移転新築工事事務所長)、小倉大氏(大成建設東北支店土木部技術室長)の4人がパネルディスカッションを行った。
 パネリストからは「若いころは『自分がすべてやる』という思いで仕事をしていたが、現場を休まざるを得なくなった時に仲間や部下が助けてくれた。いまは部下に仕事を任せることや、責任を持たせることの大切さを感じている」「上司から声が掛かるのを待っているだけでなく、部下の人たちからも積極的にコミュニケーションを取ってほしい」「休日取得や定時退社することに問題はないが、やるべき仕事はきっちり行い、気持ちよく休んでほしい」といった意見が出された。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら