【日建連東北】"けんせつ小町"2人が五輪聖火ランナー 復興願い福島県南相馬市内を3月26日に疾走 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【日建連東北】“けんせつ小町”2人が五輪聖火ランナー 復興願い福島県南相馬市内を3月26日に疾走

 「復興五輪」に位置付けられる東京2020オリンピックの聖火ランナーとして、建設業界4団体の代表10人が選ばれた。このうち、日本建設業連合会からは、東北支部けんせつ小町(小)委員会のメンバーである富井賀子さん(大成建設)と守屋桂さん(鹿島)の2人が福島県南相馬市内を疾走する。26日の本番を前に、意気込みなどを聞いた。

守屋さん(左)と富井さん


■富井賀子さん/女性の活躍伝えたい
 東日本大震災の発生当時は、高校1年生で長野県の高校に通っていました。テレビに映る東北の被災地に胸を痛めつつも、現実の世界ではないようにも思いました。特に長野には海がありませんので、津波がさまざまなものを飲み込む映像には驚かされました。一度、宮城県七ヶ浜町にごみ拾いのボランティアをしにきたことがあります。
 その後、大学で環境問題について学び、大成建設に入社しました。最初に携わった現場が宮城県岩沼市内で行われていた常磐自動車道4車線化の工事でした。その現場に約1年3カ月従事し、現在は山形市内の電力関係の工事現場に勤務しています。聖火リレーのランナーに選ばれたことに驚いていますが、建設業界で女性が元気に働いていることや、1日も早い復興を願ってみんなが頑張っていることを伝えられたら良いと思います。

■守屋桂さん/福島の皆さんに元気を
 震災当時は入社1年目で本社に勤務していました。都内も大きく揺れて電車が止まり、3時間以上も歩いて自宅に帰ったことを覚えています。わたしは宮城県大崎市出身で、母の実家が岩手県大船渡市にあるため、非常に心配しました。
 2013年4月に東北支店に異動となり、火力発電所の現場に携わりました。すでにがれきなどは片付けられていましたが、仙台東部道路の東側は津波で流され、何もない状況に驚きました。
 その後、東北支店と本社を行き来し、東京電力福島第一原子力発電所の事故対応や中間貯蔵施設工事の設計などに携わってきました。現在は東北支店で再生可能エネルギー関連施設の設計を担当しています。日建連会員企業の多くは、福島エリアで地元の人たちと一緒に復旧・復興工事を進めています。聖火ランナーとして頑張って走ることで、福島の皆さんを元気付けられたら良いと思います。
 
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